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2007年5月13日 (日)

ジョン・ウィリアムスの「スカイ」お考える...

20070513_1 本日わこのネタ(笑)。ジョン・ウィリアムスのスカイって、ともべの大好きなバンドの1つなのです。一般にディープなプログレ・マニアだと思われてる(笑)ともべだけれど、実際に自分が音楽を作る立場になると、決して「プログレ・アーティスト」でわないのデスね。どっちかとゆーと、「プログレッシヴ・ロック」と「伝統的なイージー・リスニング」のびみょーなブレンドのバランス感を大事にしていて、その1つの「お手本」となっているのがこのスカイなのです。基本的にはインストの音楽なんだけど、このロックとイージー・リスニングの間の絶妙な「立ち位置」が、ともべにとっては正に「理想的っ!!」なのデスね。

スカイっていうと、ともべが敬愛する「神様(笑)」エニドとの関連性で語られるコトわほっとんどないんだけれども、実わ両者には密接な関係が存在する。スカイのデビューは1979年で、ちょうど初期エニドが「シックス・ピーシーズ」を発表して終焉を迎えた時期にほぼ一致する。また両者ともツイン・ギター編成のクラシカルなインスト・ロック。音楽表現の語法的にもスカイはエニドの方法論を踏襲したかのような点が多々見られて、どちらかとゆーとマニアックなカルト・バンド的な印象の強いエニドの音楽に対して、それをより「万人に受け入れられる形で再構築して」一般的なポピュラリティーを得ようとしたのがスカイだったと言えそうです。やはり「スカイはエニドの後を継ぐ形で発足した」とゆーのが、ともべの見解。あと、スカイのドラマー、トリスタン・フライはエニド結成前のロバート・ジョン・ゴドフリーのソロ・アルバム「フォール・オヴ・ヒューペリオン」でパーカッションを担当していて、ここに両者の僅かながら人脈的なつながりも見られます。

20070513_2...で、カンジンのスカイ。デビュー・アルバム(邦題は「プラネット・モザイク」だった...)ではまだ一時的なプロジェクトのようなバンドだったのが、後続の2枚組み「スカイ2」で大ブレークっ!!アルバムもシングル・カットされた「トッカータ」も全英チャートの1位になっちゃって、確固たる地位を獲得しました。でも個人的な印象としてわ、この時期のスカイはキーボードのフランシス・モンクマン(カーヴド・エアーのオリジナル・メンバー)の参加が一番のキー・ポイントだったように思う。彼の考案した「オーバーハイム・シンセとシンクロさせたチェンバロ」はバンド・アンサンブルに唯一無二のカラーを与えていたし、一方カーヴド・エアー時代からの悪いクセで「レコードの片面だけわぜーんぶ自分の実験室にしちゃう(笑)」指向も、存分に発揮されていた。一方でものすごくオーソドックスでありながら、一方ではものすごく革新的だったのが、この時期のスカイの本質であったように思う。また音的にも、当時では画期的なフル・デジタル録音だったし。ちなみのこの初期2枚は近年リマスターCDで再発されている。ともべの思いとしては、これ以降の作品も全部リマスターされて欲しいコトを切に願ってるんだけれども...。

「スカイ3」からキーボードのモンクマンが脱退し、後任にスティーヴ・グレイが加入した。このヒトは主にポピュラー・ミュージックのアレンジやセッションをやっていたキーボード奏者で、プレイによってはジャズ的な要素までが強かったりする。そのバック・グラウンドを反映してか「スカイ3」では音楽全体がよりポピュラー寄りの判りやすいものになっていて、一方でかつての実験性は確実に後退している。でもまあ、ここまでは個人的には「出来が良い」と判断します。ともべ的にはスカイのベスト・アルバムは「スカイ2」と「スカイ3」です。

20070513_3ただその後の「スカイ4・フォースカミング」あたりから、雲行きが怪しくなってきた(笑)。アルバムからオリジナルな楽曲がほっとんど姿を消して、全編クラシックのアレンジもののオン・パレード。バッハやらベルリオーズやらハチャトゥーリアンやらの楽曲をロックにアレンジして演奏してるんだけれども、なーんか煮詰まっちゃってる印象がアリアリ(笑)。...で、行き詰ったバンドの常として、「スカイ5」で2枚組みのライヴを発表した。でもこのライヴ、楽曲の半分以上が新曲であったとゆー、ナカナカ「バンドの意地」を見せ付けた作品ではあったと思う。ちょうどこの時期に来日をして、ともべ渋谷公会堂へ観に行った。どんな上品な客層かと思ったら、ほっとんどが銀縁メガネかけたよーな当時の「オタク(笑)」だったのだから、ケッコウ笑えた。でもバンドの努力もココまで。1983年に発表された「スカイ6・カドミウム」では、なんかこじんまりしたポピュラー・ミュージックのアレンジものが並ぶ結果となってしまった。(ちなみに写真②の「スカイ6」のCD盤はカナーリ、レア。この1983年はちょうどCDが世に出だした時期で、レコードと同時にリアルタイムでCDがリリースされたもの。とーぜんこの時期のCDなので音わ悪いんだケドね...)バンド的なパワーも感じられなくなって、ココで「スカイでやりたいことは全てやりつくした」とギターのジョン・ウィリアムスがあえなく脱退。バンドはジョン抜きで活動を継続するも、ロイヤル・フィルとの競演でモーツァルト集とか、ほっとんど悪あがき(笑)。で数作を残してバンドは自然消滅しましたとさ...ちゃんちゃん。

20070513_4あと、写真③の「ザ・スカイ・ブルー」はスカイで唯一のブートCD。来日公演の放送音源をソースから直接収録してあるので(たぶん...)、音質はとってもいい。これは当時FMでもオンエアされて、確か「デジタル録音で聴くスカイ・ライヴ」(笑)なーんて、この時代らしい番組タイトルだったと記憶している。ともべはこの放送を録音したテープもどっかに持ってるんだけれども、ブートCDのほうは完全収録ではなくて1曲足りないのがちょっと残念...。

最後に、このスカイの前身として「モーニング・スカイ」なるプロジェクトが存在していたトコわ、ほっとんど知られていない。1973年にリリースされた唯一のアルバム(写真④)では、ジョン・ウィリアムスやハービー・フラワーズ以外にも、リック・ウェイクマン、クリス・スペディング、レイ・クーパーと、もんのスゴいメンツが名を連ねている。音的にもスカイのプロト・タイプ的な印象なんだケド、スカイほどロック色は強くなくて、カナーリ地味。あくまでアコースティック・ギターを中心にしたイージー・リスニングといった印象です。ただともべ的には、これも機会があればぜひCD化して欲しい1枚。

世は「再結成ブーム」だし、そろそろこのスカイあたりも再結成すれば、それなりの再評価があると思いますが...。あと「スカイの紙ジャケ!!」とか...出ないよなぁ~...だぶん(笑)。

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