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2008年2月23日 (土)

バークレイ・ジェイムス・ハーヴェストの紙ジャケ発売!!

20080224_1 この2月中旬に、待ちに待ったバークレイ・ジェイムス・ハーヴェスト(以下B.J.H.)の、初期EMI時代の4枚が紙ジャケCDで発売になりました!!もともとは2002年にこの4枚は海外でリマスターされていて、ボーナス・トラックも満載!!なUK盤が日本にも入ってきてたんだけど、今回の紙ジャケもマスターそのものはその時のものと同じです。ただいかんせん初期のB.J.H.はジャケット・アートワークが素晴らしいので、今回の紙ジャケ化はマニアにとってはホントうれしいリリースですネ!!

...で、今回の紙ジャケ・リリースに際して、改めてこの4枚をじっくりと聴き直してみました。EMI時代のB.J.H.っていうと、プログレ・マニアにとってはポップになったポリドール時代よりも人気が高い時代です。ともべ的には音楽的な良し悪しはさておき、「録音が古い」のがみょーに気になっていた時代の音源ではありました。それが今回のリマスターで(...って言っても、2002年のリマスター盤も、ともべすでに輸入盤で所有していたんだケドね(笑))、随分と良いサウンドになっています。4枚のアルバム全体に、ミックスがやけに粗いとか、リード・ギターにばっか不自然なほど深いリヴァーブがかかるとか、時代を感じさせるところは多々ありますが、ちょーんと現在でも聴くに耐えうるサウンドに仕上がっています。ごリッパ!!

20080224_2あと、B.J.H.っていうと「できそこないのムーディー・ブルース」(失礼っ!!)みたいな印象があったのだけれど、これがともべの認識の誤りであるコトを今回痛感致しました。1970年のデビュー時(...っていうから、ムーディー・ブルースのデビューの3年後)における彼らのファースト・アルバムは、ムーディーズなんかよりぜんぜんマニアックかつプログレ志向です。ブリティッシュ・トラッドの影響も濃厚なこのデビュー・アルバムは、当時最先端のブリティッシュ・プログレの正に本流。売れセン目当ての甘さやポップさなど微塵を感じられないマニアックさです。さらにこの傾向はEMI時代の4枚全編に通じておおかた言えるのだから、B.J.H.を「ムーディーズのコピー」みたいな言い方をするのは改めないとイケナイなと思いました。ムーディーズとは全く別物の、優れた音楽性をデビュー当時から持ってたのデスね。

さらに、彼らがポリドールに移籍して「宇宙の子供」を発表したのが1974年だったから、この時期ムーディーズは完全に活動停止期間に入っていたハズ。ポリドール時代のB.J.Hは確かにムーディーズに音楽性が似ているのだけれど、これは「ムーディーズが不在となった穴を埋めていた」といった認識が正しいのカモ知れませんネ。(まあ、もともとデビューしたEMIのハーヴェスト・レーベル自体が、デッカのデラム・レーベルに対する対抗レーベルとして発足しているのですから、バンドの生い立ち時点からすでに「ムーディーズの対抗馬」的な存在ではあったのでしょーが...)

20080224_3あと、EMI時代のB.J.H.の最大のトピックといえば、この後エニドを結成することになるマエストロ、ロバート・ジョン・ゴドフリーとの競演でしょう。今回の紙ジャケでも1stで2曲、2ndで2曲の計4曲で、R.J.ゴドフリーによる素晴らしいオーケストレーションを堪能することができます。ハッキリ言ってこのヒト、オーケストラ・アレンジメントの元ネタはかのグスタフ・マーラーのシンフォニーのようで、その複雑かつ壮大なオーケストレーションは、当時といわず現在でもポピュラー・ミュージックのアレンジメントの限界を完全に超えています。

だから彼が抜けたあとの(ハッキリ言って「解雇」だったらしー...)3rd、4thにおける後任のマーティン・フォードによるオーケストレーションは、いかに表面上は壮大さを装おうとも、どこにでもあるよーな平凡なアレンジメントの域を出ていないです。R.J.ゴドフリー御大が、いかに偉大な「奇才」であったかが判りますネ。(...その後、このあたりのB.J.H.とR,J.ゴドフリーとの競演は、著作権を巡って裁判沙汰にまで発展、一応はゴドフリー御大が勝訴したらしい...)

20080224_4さらにこのオーケストラとの競演、大元はムーディーズの「デイズ・オヴ・フューチャー・パスト」に触発されていたのはミエミエですが、さらに発展して「ザ・バークレイ・ジェイムス・ハーヴェスト・オーケストラ」なる専属のオーケストラまで結成。彼らをゾロゾロ引き連れてツアーを行ったとゆーエピソードは、あまたある「ロック・バンドとオーケストラとの融合」の歴史の中でも、前代未聞。と、ゆーよりハッキリ言って「やりすぎ」(笑)。でも、このヘンの革新性は(なんてったって、1970年にだぜっ!!)、もっともっと評価されて良いよーに思います。かのEL&Pでさえ「EL&Pオーケストラ」なる専属オーケストラを引き連れてツアーを実施するのは、さらに遅れること7年後の1977年のことなのですから...。

...ってなワケで今回のB.J.H.の紙ジャケCD、ジャケットのアートワークや紙の質感なんかも細部にコダワりまくった素晴らしい出来なので(特に、1stと2ndのステンド・グラスを模したジャケットなんかは、ホントーに美しいです)、プログレ・マニアならぜひぜひ購入をオススメする4枚なのです。でもあえて「1枚だけ...」って言われたら、やっぱ音楽的にも最高傑作の名高い(「モッキン・バード」も収録されている...)、2ndの「ワンス・アゲイン」でしょーか??

現在イギリス本国では、ジョン・リーズ組とレス・ホルロイド組に真っ二つに分裂してしまっているB.J.H.。いーかげんに仲直りしなさいっ!!(怒)

(エイジアみたく...新作出るらしーよ...(笑))

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