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2008年6月22日 (日)

エイジアのヒストリー本!!

20080622_1 写真わ先般発売された、エイジアのヒストリー本「ヒート・オブ・ザ・モーメント」。ディスクユニオン・プログレ館の店員さんに「コレ、売れてるんですよぉ~...」とか言われて、思わず買ってしまった(笑)一冊です。約200ページにおよぶ大作。

エイジアのヒストリー本と聞いてちょっと「???」なアナタ、その考えわ正しい(笑)。エイジアといえば、1982年のデビュー。これが1970年代のバンドだと、「夢」とか「ロマン」とかがキーワードとなってバンドの歴史が熱く語られたりもするんだケド、1980年代ってゆーと、ロック・ミュージック・シーン全体が「ビジネスとして売れるか?売れないか?」のコマーシャリズムに完全に席捲されてしまっている時代。こんな時代に「バンドのヒストリーって、なんだろーか??」って思ってしまうのもトーゼン。

...で、予想は的中して、このヒストリー本、エイジアにまつわる純粋にビジネス的な出来事(ほっとんどわトラブル(笑))で、埋め尽くされています。「世界的に売れてしまったバンド」って、ビジネス的なマテリアルが多すぎて、ホント大変なのねぇ~...なんて。ちょっと笑い話ぢゃないカナーリ悲惨なエピソードも満載されています。(こんな書き方をして、一応断っておきますが、ともべわエイジア、大好きなんだかんね!!)

ちなみにウワサ通り、エイジアの結成時には、ギタリストとしてトレバー・ラビンの名前も挙がっていて、実際にセッションまで行ったらしいです。先般のトレバー・ラビンのインタビューでもいわく「レコード会社から、「何でも構わないから演ってくれっ!!」て言われて、嫌気が差して辞めた。」そーな。(笑)やっぱ「とにかく売れるコトが前提」の、「スーパー・バンド」だったのねぇ~ん。

20080622_2で、悲劇の発端は、ファースト・アルバムが予想通り爆発的に売れて、続くセカンド・アルバム「アルファ」のレコーディング、ここからもー始まっていたのデス。カナダの隔離された郊外のスタジオで、すでにこの時期からジョン・ウェットンのアルコール中毒が発病、結果「アルファ」の出来はファーストに遠く及ばず、セールス的にもボロボロで、ここからバンドの崩壊と悲劇の数々が展開されます。ともべ個人的にも、エイジアはファースト・アルバムが素晴らしくて、セカンド・アルバムで「なんでこーなっちゃったかなぁ~??」なーんて印象をケッコウ持ってたんだけれども、ちゃーんと現実的な裏づけがあったワケです。

で、続く例の「エイジア・イン・エイジア」。このライヴ、全曲のキーが下げられているコトを何度かともべも指摘していますが、このヒストリー本にも明確にその経緯が述べられています。「グレッグ・レイクはジョン・ウェットンよりちょうど短3度声が低く、カール・パーマー以外の全員がキーを下げて演奏せざるを得なかった」。

また、この「エイジア・イン・エイジア」が純粋にMTV等との契約の関係で履行せざるを得なかったもので、すでにバンドは崩壊していたにも関わらず、グレッグ・レイクを無理やり代役に立てて乗り切ったものであったことも書かれています。ジョン・ウェットンいわく、「グレッグ・レイクはバンドに加入したことも、脱退したことも一度もない。なぜなら彼は一度たりともエイジアの正式メンバーであったことはないのだから」。ともべも生で観ていたこの「エイジア・イン・エイジア」、実わこーんなエピソードがあったのデスね。

20080622_3その後、ジョン・ウェットン体制でバンドは復活。スティーヴ・ハウをクビにして、その後任にはウワサ通りゲイリー・ムーアの名前もあったとのこと。結局は「アストラ」のマンディー・メイヤーを経て、ゲイリー・ムーアの知人であったパット・スロールに落ち着きました。(個人的にともべわ、エイジア歴代のギタリストの中ではパット・スロールってあんま好きぢゃーないデス。確かに上手いギタリストなんだケド、プレイが若干フュージョン寄りなので、純然たるロック・バンドであるエイジアには、やっぱミス・マッチだと思う...)

あと、エイジアの歴史の中では、時間軸的にはおそらく最長であったと思われるジョン・ペイン時代、これがこの本ではざーっくりと数ページのみに省略されています。パット・スロール体制が崩壊した後わ、あっという間に2007年の再結成話近くまでひとっ飛び!!(笑)。やっぱこのジョン・ペインがボーカルを務めていたエイジア(「アクア」から「サイレント・ネイション」までですか...)わ、著者としても「エイジアとしてわ、認めんっ!!」(笑)とゆー、姿勢が良く判りますネ。

とにかくビジネス的なトラブル関連のハナシで埋め尽くされているこの本、見方を変えれば「プロのミュージシャンとしてやっていくのが、いかにタイヘンであるか??」を良く物語っている参考書だとも言えます。ドラスティックに「お金と契約」が全てを牛耳っている世界。ちょっと毛色の変ったヒストリー本として、特にアマチュア・ミュージシャンなら必読な内容だと思いまふね。

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