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2008年9月 7日 (日)

キース・エマーソンのニュー・アルバム!!

20080906_1 写真①わ先日リリースされたキース・エマーソンのニュー・アルバム、「キース・エマーソン・バンド・フィーチャリング・マーク・ボニーラ」。CD単体の通常盤とDVD付きの初回限定盤があって、無事に初回限定盤おGETするコトができました。最近けっこうベヴィー・ローテーションな1枚です。

内容的には、例えば「エマーソン・レイク&パウエル」とか、続く「スリー」なんかのボリ・シンセたっぷりのサウンドを期待して聴くと、かなーりハズされます。もっとバンド・アンサンブル中心のソリッドなサウンドです。エマーソンのプレイ的にも、主体はハモンド・オルガンに回帰しています。そこにアコースティック・ピアノと若干シンセみたいなカンジ。たからアルバムの印象的には、あえて誤解の恐れずに表現すれば、「タルカス」「トリロジー」に近いよーな感じを受けます。正に

エマーソンが「本流に還った」

入魂の1枚です。

20080906_2...と、ゆーのも、このアルバム、「キース・エマーソンの新バンド」という触れ込みなんだケド、実態はカナーリ違うみたい。実質はキース・エマーソンとマーク・ボニーラの2人によるユニットに、サポートでベースとドラムスが参加しているとゆー表現が近いです。さらに言えば、エマーソンの大ファンであるボニーラが、

「エマーソンにはこーゆー音楽お、もう一回演ってもらいたいっ!!」

って、全力でエマーソンを再プロデュースしたのがこの作品。だから作品の内容的にも、

「新たなエマーソンを発掘する」

よりは

「過去のエマーソンを再現する」

といった懐古趣味的な発想に近いです。だからEL&Pの初期のよーな印象になっちゃう。

もちろん、コレわコレで悪くはないです。ファンとしても

「こーゆーエマーソンが聴きたかったっ!!」

みたいなサウンドがテンコ盛りなんだから...。でもそーなると、他のメンバーの力量がちょっと気になるところ。マーク・ボニーラはボーカルもギター・プレイも力量は相当なものながら、やっぱボーカリストとしては圧倒的に

「個性・魅力に欠ける」

カンジは否めないです。ましてEL&P時代にはグレッグ・レイクみたいなカリスマ・ボーカリストがいただけに、それとの比較で聴くと、やっぱ断然見劣りしちゃいますネ~。

さらに、比較的若手を起用したリズム・セクション。ドラムスのグレッグ・ピソネット元デイヴ・リー・ロス・バンドのメンバーだったらしーんだけれども、元々ハード・ロック畑のプレイヤーであることが良く判るプレイ。つまりエマーソンの複雑な楽曲を

「基本はオーソドックスな8ビートの中で全て消化」

しようとしています。だからカール・パーマーみたいな変幻自在のプレイ(上手いヘタわ別にしてネ...(笑))で聴きなれた耳には、「プログレとして聴く」にはちょっと無理があるよーにカンジています。結論から言えば、

今回のアルバムのよーな音楽を、EL&Pのメンツで演ってくれたら良かったのに...

なーんてつい思いを持ってしまうのが、今回の作品です。(まあ、実際にグレッグ・レイクとカール・パーマーが揃っちゃったら、それわそれで「全く別の音楽が出来上がっちゃう」(笑)のも、目に見えているんだけれどもネ...)

20080906_3アルバムの収録曲は、ほぼ全体の4分の3ぐらいを、大作の組曲が占めています。この組曲がケッコウ

「前時代的なプログレ然としていて」(笑)

とっても良いです。ただ、途中に挿入されているホルスト「木星」だけにはア然としましたが...(笑)。モロ8ビートのロックにアレンジされてしまっているこの「木星」、表現は悪いケド...

「聴いているほーが思わず赤面してしまう」(笑)

よーな、

「これ、冗談でせうね??」

みたいな出来(笑)。あと、アルバムのラストには小曲が4曲収録されています。どれもいわゆる「EL&Pの小曲然とした」ナカナカの佳曲です。

さらに、初回限定盤にはボーナスでDVDが付いているんだけれども、コレがなかなか見所満載です。教会でのエマーソンのピアノ・ソロと、今回のアルバムのメイキング・ドキュメンタリー、さらにキース・エマーソン・バンドの2006年ハンガリーでのライヴ映像が4曲収録されています。やっぱ一番のキモわこのライヴの映像で、選曲的にも全曲EL&Pナンバー、「悪の経典#9」「ピアノ協奏曲第1番」「リヴィング・シン」「ビッチズ・クリスタル」の4曲の収録です。その中で一番ビックリしたのは「ピアノ協奏曲」で、従来EL&Pではピアノ・ソロかオーケストラ付きで演奏されていたこの曲を、完全に4ピースのロック・バンドで演奏しちゃっています。エマーソンの作品の中でも「純クラシック的」なのでワリと敬遠されがちなこの曲、完全なロック・アンサンブルにリ・アレンジされると、なんかエニドみたいでエラくカッコ良いです。

20080906_4あと、このDVDで驚くべきはマーク・ボニーラのギター・プレイ。ほぼ全編でエマーソンのキーボードとユニゾンを取っています。あの複雑な旋律(しかも全くギター向けのラインでわない!!)を、超高速でユニゾンを取れるのだから、やっぱこのヒトもギターの力量は並みではないです。当のエマーソンはハモンドC3をメインに、コルグ「オアシス」(先般ライヴを観たリック・ウェイクマンといい、ジェネシストニー・バンクスといい、プログレ系のキーボーディストでオアシスをメインで使用しているアーティストって、最近ホント多いですよネ~。ともべわあんな80万円もするキーボード、とっても買えまへんが...(笑))、さらにムーグモジュラー・シンセまで持ち出して、全盛期を彷彿とさせるセット・アップです。しかもこのムーグ、

「ただ飾ってある」(笑)

だけぢゃーなくて、「悪の経典#9」なんかで、

ちゃーんと音を出しているっ!!

ただこのDVDで実際の映像を見ていると、エマーソンの指の動きだけわ

「やっぱちょっと不安」。

明らかに一般的なキーボーディストの指の動きとは異なるので、見ていて違和感があります。以前(1990年代半ばぐらいだったか??)カーレースの事故で腕を負傷し、一時は完全に「引退宣言」までしてしまっていたエマーソン。手術やリハビリの甲斐あって、めでたく復帰してくれたものの、ご本人もインタビューで

「ちょっと弾き方を変えたんだ...」

と語っていた通り、事故前の指使いとわ明らかに異なります。だから従来

「かなーり突っ込みぎみだった」

プレイも、フレーズによっては

「ややモタりぎみになってしまう」

変化には、やっぱ一抹の不安を覚えますネ。

...ってなワケで、もうすぐ来日公演も迫っているキース・エマーソン・バンド。ともべわ10月16日(木)のC.C.Lemonホールでの公演を観に行きます。さらに緊急速報で、来年1月に再結成カーヴド・エアの来日公演が決定しちゃいましたっ!!(ともべ来週の土曜日は、先行発売のチケットおGETしにディスクユニオンさんに直行しますっ!!(笑))

今年もケッコウ「プログレ当たり年」なんですかねぇ~...(笑)

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