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2009年3月21日 (土)

プロコル・ハルムの最新ライヴCD&DVD!!

20090321_1 写真①わ、プロコル・ハルムの最新ライヴCD、「プロコル・ハルム・イン・コンサート」です。この3月初旬にリリースになった。出来立てのホヤホヤ。プロコル・ハルムぐらいになってくるとビミョーにマニアックで、CDショップの店頭なんかにわ並ばないから、HMVのサイトでお取り寄せした1枚です。

収録内容わ、2006年8月20日のデンマークでの屋外コンサートの模様を、ダイジェストで10曲収録してあります。このコンサート、デンマークにあるお城で行われて、バンドのバックにデンマーク国際コンサート・オーケストラ合唱団が付いた、とっても豪華なライヴです。正に1971年の

「ライヴ・イン・コンサート・ウィズ・エドモントン・シンフォニー・オーケストラ」の再現盤っ!!

といった趣きですネ。

20090321_2曲目的には「グランド・ホテル」に始まって「ハンバーグ」「ソルティー・ドッグ」「青い影」などの代表的な曲が収録されています。あと珍しいトコロでは「輪廻」の1曲目「サムシング・マジック」が大々的なオーケストレーションとともに収録されている点で、ライヴでオケ込みの演奏は、おそらく今回が初出なのでわないでしょーか??非常にダイナミックな「名演」です。

さらに、未発表曲として「イントゥ・ザ・フラッド」や、ゲイリー・ブルッカーのソロ・アルバム「リード・ミー・トゥ・ザ・ウォーター」からアルバム・ラストを飾る「シンパシー・フォー・ザ・ヘッド・オヴ・ヒーリング」が収録されている点も、ナカナカ珍しくて見逃せません。ちなみにゲイリーのソロ曲である「シンパシー~」は、原曲ではフィル・コリンズがドラムを叩いていてエラくカッコ良かったのデスが、現ドラムのマーク・ブルゼズィキーの力量ではそのヘンがやっぱ再現しきれなかったカンジわします。ちょっと残念...。

20090321_3...で、写真③わ同一ライヴの映像が収録されているDVD、「ダニッシュ・キャッスル・マジック」です。上記CDのほーわオフィシャルだったのですが、こっちのDVDわブートです。もともとがテレビ放送が目的で企画されたイベントらしく、DVDの映像も放送ソースなので、画質もオフィシャル級にキレイです。ただ残念なのは収録曲目、曲順ともにCDと同一ながら、DVDのほーわ1曲目「グランド・ホテル」の冒頭部分が割愛されてしまっています。

音質的にはCDに軍配が上がるながら、このコンサートはDVDの映像を観るとより一層感動的っ!!です。全体的に曇り空の屋外コンサートながら、「ハンバーグ」「青い影」になると不意にもステージに美しい日差しが差し込んでくる。叙情的な音楽と相まって、正に

「神様が演出したよう」

な神々しい光景です。

20090321_4全体的にアレンジメントはオーケストラも合唱団もタップリっ!!ちょっと過剰なぐらい、悪く言えば「大げさな」アレンジです。(もち、ともべ的にはこの大仰さが

正に「ツボ」(笑)

なのですが...)特に「ハンバーグ」と「青い影」は大胆にアレンジが変更されていて、従来ハモンド・オルガンがベースだったトコロが、オーケストラ中心のアレンジメントに置き換えられています。

さらに新任オルガン・プレーヤー、ジェセフ・フィリップスのプレイなんですが、前にこのブログで

「あんまウマいプレーヤーじゃーないカモ...」

って書いたんだけれど、そんなに悪くもないコトも判りました。このヒト、以前はテレビ音楽の作曲なんかをしていたミュージシャンらしーです。ナカナカ健闘しているながらも、例の「青い影」なんかのオルガンの音色となると、

やっぱ前任のマシュー・フッシャーの音は真似できないんだなぁ~

と感じてしまいますネ。ビミョーに音の印象が違います。

20090321_5あと、このCDもDVDもダイジェストの10曲収録なんですが、実際にコンサートで演奏されたのわ15曲です。未収録曲の中には「シンプル・シスター」「バタフライ・ボーイズ」「捕鯨物語」なんかが含まれていました。特にアンコールの1曲目に演奏された「捕鯨物語」だけは

ぜひ収録して欲しかったっ!!

まだまだ収録時間に余裕があるだけに、とっても残念です。

このコンサートを聴いてつくづく思ったのわ、やっぱプロコル・ハルムってつまるトコロは

「ゲイリー・ブルッカーのボーカルありき」

なんだなぁ~ってコト。もう相当なご高齢ながら、昔と変らないソウルフルで張りのあるボーカルを聴かせてくれるゲイリーの存在感こそが、

「プロコル・ハルムの全て」

である点を痛感致しました。

あと1点、CDの「青い影」のクレジットが

「ブルッカー/リード/フィッシャー」

になっていました。コレ、初めてのことじゃーないかなぁ~??例の「青い影」の著作権を巡る裁判でフィッシャーが勝訴して、ようやく公にコピー・ライトが認められたとゆーコトですね。

追加情報

20090321_6昨年の11月にサイバー・ギャラクティック・オーケストラのセカンド・アルバム「コンチェルト」を発表してご好評を頂きましたが、今度はこの2ndアルバムのリリースに引きずられる形で、2003年のファースト・アルバム「シンフォニア」がチャートに上ってきました!!Music Termさんの本日3月21日付けの月間売れ筋商品で、堂々の第3位にチャート・インっ!!(写真⑥)

皆さん、どうもありがとうございますぅぅぅぅぅぅっ!!!(涙;)

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2009年3月15日 (日)

最近買った、ブートの話など...

20090315_1 写真わ、最近入手したブートCD4種。ぜーんぶ西新宿の「ライトハウス」さんと「FUZ」さんで購入しました。ブートCDも週によっては出モノが多くて...なのデス。

まず写真①は、ジェネシス「パーフェクト・モントリオール」。1980年の「デュークス・ツアー」を2枚組みで完全収録してある、放送音源の超スグレモノっ!!「デュークス・ツアー」の放送音源っていうと、10数年前にリリースされたブートCD「MUSICA」が有名なんだけれども、今回のわそれもブッ跳んじゃうよーな超高音質です!!ホント、そのままオフィシャル・リリースできちゃいそーなカンジ。ただちょっと残念なのは、演奏がやや粗いのと、「MUSICA」に比べて曲目が少ない。このツアーでは場所によっては演奏されていた、「カーペット・クロール」「ナイフ」の2曲は未収録で、その代わりツアー途中でセット・リストから外されてしまったと聞く「ミスアンダスタンディング」が収録されています。

だから

「これ買ったから、「MUSICA」は要らないかぁ~??」

ってなワケにはいかないんだけれども、とにかくトニー・バンクスのアナログ・シンセの音質まで超生々しい高音質なので、買って損はなかった1枚です。

20090315_2次に写真②わ、UK「ミッドナイト・マス」。1979年のUKの来日公演から、5月29日の中野サンプラザ公演をこれもCD2枚組みで完全収録してあります。コッチはオーディエンス録音ながら、女の子同士の会話が聞こえるところから、女性の観客のかくし録りがソースかと思われます。

この来日公演でのトリオ時代のUKって、既発のブートはほっとんどがオーディエンス録りで、音質が良くないモノが多い。外国の録音でも「パリジャン・ランデブー」なんてブートは唯一サウンド・ボードながら、バランスがあまり良くない。今回のはオーディエンス録りといえども、過去にリリースされた同日の「プレスト・ヴィヴァーチェ」なんかに比べても、確実に良い音で録音されています。音のバランスも良いし、エディ・ジョブソンのシンセもクリアで、久々にUKの来日公演音源を堪能致しました...。

20090315_3さらに写真③わ、イエス「ドラマティック・プレイ」。「ドラマ・ツアー」時代のイエスの1980年ボストン公演を、これもCD2枚組みで完全収録っ!!この「ドラマ・ツアー」の音源っていうと、例のマディソン・スクエア・ガーデンでのライヴが有名だけれども、あれは完全収録ではなかった。また、ともべの手元にある「コンプリート・ドラマタイズド・ツアー」っていうハイランド・レーベルから出ていたブートCDも、こっちは完全収録ながら音質がイマイチ...。

つまり、既発モノでは

「決め手となる1枚っ!!」

がナカナカなかったのが、この「ドラマ・ツアー」の音源なのデス。それが今回、オーディエンス録音ながらサウンド・ボードに一歩手前ぐらいの高音質で、ツアー完全収録されたのだからとってもウレシイ。個人的にこの時期のイエスのライヴって、とっても興味がある。ボーカルがトレヴァー・ホーンで、ジョン・アンダーソンとはまた違った趣きがあるのと、キーボードのジェフリー・ダウンズリック・ウェイクマンのパートを大幅にアレンジを変えて演奏しているので、シンフォニックな印象がより強い。ダメ押しはともべも学生時代にバンドで演奏していた「マシーン・メシア」の本家本元の演奏が聴けるからで、

「やっぱ、ホンモノはウマいやぁ~!!」

みたいに脱帽っ!!してしまうのデス。

20090315_4最後は写真④、ジェネシス「デフィニティヴ・ウェンブレー1975」。実わコレ、買ったワケではなくて、ライトハウスさん、FUZさんで対象CDを2枚以上買うと、

オマケで貰えるギフト商品。

ホントのコト言うと、まずこのCDが欲しくて、上記のCDを買ったとゆーのがホンネ。(まあ、上記のCDも欲しかったコトわ、欲しかったんだけれどもネ...)

で、このギフトCD,ピーター・ガブリエル時代のジェネシスの「幻惑のブロードウェイ」ツアーのライヴ音源で、おそらくジェネシスのブート音源としては大昔から最も有名だったモノ。これを近年発掘された最高の音質で収録してあります。実わこ音源、一時は輸入盤でオフィシャルでもリリースされていて、ともべすんでのトコロで買いそびれてしまっていたもの。

だからどーしても手に入れたかったノダ。(執念...)

実はこの音源には個人的にエピソードがあって、学生時代にバンド・メンバーの女の子が持っていたFM放送コピーのジャネシスのBBCライヴ、この1曲目「ウォッチャー・オヴ・ザ・スカイズ」でのフィル・コリンズのドラミングが、えらいカッコ良かった。バンド・メンバーの間でも評判だったぐらい。それから歳月を経て、そのテープの所在は知れないけれど、BBC音源で1曲目が「ウォッチャー~」だとすると、この音源に違いないと思われるノダ。...で、今になって聴き返してみると、確かにドラムはハデなんだけれども、

「超カッコいいっ!!」

...ってなワケでもない。結局、学生時代に聴いたあのテイクは何っだったのか??

「真相わ闇の中...」

なのデス。

...ってなワケで、またしても「大人買い」(笑)してしまいました、プログレのブートCD。病(やまい)わどこまでも深ぁ~く重ぉ~く...なのデス。(笑)

追加情報

とうとうあの「UKZ」の来日公演が決定しました!!東京公演は6月8日(月)の九段会館ホールと、6月11日(木)の、STB139の2回公演です!!ともべもさっそくチケットGETに走りますっ!!みんなでエディ・ジョブソンに会いましょー!!詳しくは、下記のURLで...。

http://www.andforest.com/events/UKZ2009/index.html

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2009年3月 9日 (月)

エイジアの最新ライヴCD!!

20090309_1 写真わエイジアの最新ライヴCD「ライヴ・イン・サンフランシスコ2008」。先日たまたま新宿のタワーレコードで見付けて、日本に入りたてのホヤホヤかと思ったら、HMVのサイトで調べたら2008年11月には発売になっていたのねん。エイジアの2008年「フェニックス・ツアー」のライヴ盤です。

再結成エイジアのライヴ盤っていうと、ハッキリ言って

カナーリ食傷ぎみ(笑)。

最近はエイジアだけぢゃーなくて、ジェネシスなんかもそーだけれど、

「いつの、どこどこの公演」

みたいなカンジで、ハーフ・オフィシャル的にライヴCDをバンド直販なんかでリリースしている。この再結成エイジアに関しても、ともべ何枚かは輸入盤で一部流通しているそのハーフ・オフィシャル盤を所有しています。さらにエイジアの場合にはそれを昨今...

「完全なオフィシャル盤としても乱れ打ち!!」(笑)

している。あげくのハテはエイジアのライヴばっか公演日違いでCD10枚もセットにしたボックス・セットとか...

いったい誰が買うんでしょーね??(笑)。

(...とか言って、ディスクユニオン・プログレ館の店員さんにハナシをしたら、えっらい売れているんだって...)

これがキング・クリムゾンみたいにライヴの即興性の強いバンドだと、公演日違いでCD何枚セットにされてもそれなりに楽しめるんだけれども(かの「グレート・ディシーバー」のボックス・セットみたく...)、エイジアみたいに音楽そのものに即興性がまるでなくて、なおかつハッキリ言って演奏がヘタときているんだから、公演日の違いで何を楽しむんやら...

演奏を間違えた、箇所の違いを楽しむとか...??(笑)

ってなワケで昨今食傷ぎみのエイジアのライヴ盤ではありましたが、CD2枚組みで¥2,290と、タイヘンお安かったので、ついつい買ってしまいました...昨今の円高、ドル安の影響って、こんな輸入盤CDの価格にも恩恵があるんですかねー??

20090309_2...で、カンジンのライヴCD。2008年5月5日

「こどもの日」??(笑)

サンフランシスコでのライヴを完全収録してあって、日にち的に2008年の来日公演直前とゆーコトになります。このCDの一番の目玉わ、来日公演でも1日だけあった

「ファースト・アルバム完全再現っ!!」

のセット・リストを収録してある点で、他の公演とわ演奏曲目が違うのデス。(ちなみにこの「ファースト・アルバムの完全再現」って、実わ他の公演でもファーストの曲はバラバラにでも全曲演奏していて、それをステージの後半にまとめてアルバムの収録の曲順に並べ替えただけ...ズルいぞっ!!(笑))

アルバムの音的にわ、一連のエイジアのオフィシャル・ブートの中では、比較的丁寧にミキシングがなされています。

「弱い演奏のキモ」(笑)

であったカール・パーマーのドラムスも十分に奥に引っ込ませて、ジェフリー・ダウンズのシンセ類はリヴァーブ、ディレイのエコー感がタップリで...比較的落ち着いた、まとまりの良い音作りです。(「ぜーんぶ生音」(笑)みたいな他のオフィシャル・ブート盤も、それわそれで面白かったんだけれどもネ...演奏の生々しさとか...)でも演奏の中で頻繁に出てくる、ジョン・ウェットンが踏んでいるタウラス・ペダル・ベースのバランス、コレだけわハッキリ言っていただけない。音が大きすぎて、アンサンブル全体が歪んでしまっています。

20090309_3セット・リスト的には前半に一般的なナンバーを、後半でファースト・アルバムを全曲演奏してるワケなんだけれども、この前半オープニングでエイジア・ナンバー2曲が終わったら、いきなり例のメンバー旧曲のメドレーが始まってしまう「クリムゾン・キングの宮殿」「ラジオ・スターの悲劇」「ラウンド・アバウト」「庶民のファンファーレ」のには驚いた。4曲ぜーんぶで、1曲も省略なし。方やニュー・アルバム「フェニックス」からわ2曲だけなのにね...。まあ、それでお客さんが喜ぶんだからいーんですが...1stの完全再現と合わせて、現在のエイジアがいかに

「過去の栄光でメシを喰っているか??」

を如実にカンジさせられましたネ。

演奏全体的には、2007年の来日公演の頃と比べたら、格段にウマくなっていると思います。特にカール・パーマーのドラムスは、確実に安定感を増したビートを叩き出せている。ところが...一方のスティーヴ・ハウのギターは、

トチるところ数知れず...

このヒト、本当にどーしちゃったんでしょーネ??過去の「達人」とゆーよりは

「ギター仙人」(笑)

の面影はまるでナシ。もー全編危なっかしくって、聴いちゃーいられない。現在、2009年は再結成イエスジョン・アンダーソン抜きのやつ...)でギターを弾いているハウですが、今後イエスにしてもエイジアにしても、ハウのプレイの復活がネックになっているよーな気がしてならないデス。

...てなワケで、だいぶん辛口のコトも書きましたが(ファンのヒト、すんませ~ん...)、まあまあ楽しめるライヴ盤だとわ思いまふ。でも...もーコレで再結成エイジアのライヴわ、い~やぁ~...(お腹いっぱい...(笑))

追加情報:

キャメルのDECCA時代の後期、「雨のシルエット」から「プレッシャー・ポイント」までが、2009年5月にようやく紙ジャケ・リリースになります!!しかも「ファースト・アルバム」からの全作紙ジャケ化なのですが、「スノーグース」「ムーン・マッドネス」「雨のシルエット」の3枚は、スペシャルな2枚組み仕様になる模様です。もち、みんなが大好きな「ブレスレス」「リモート・ロマンス」「ヌード」も初紙ジャケ化!!

さあー!!さっそく予約だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!(笑)

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2009年3月 1日 (日)

タンジェリン・ドリームの紙ジャケCD発売!!

20090301_1 写真わ2月25日にリリースされた、ジャーマン・エレクトロニクスの雄、タンジェリン・ドリームの紙ジャケCD。ともべのトコロにも、「新宿レコード」さんから無事届きました。今回リリースになったのは、ヴァージン・レーベル時代の3rd「リコシェ」から7th「フォース・マジョール」までの合計5枚。同時にヴァージン・デビュー作「フェードラ」と2ndの「ルビコン」も発売になっているんだけれども、コッチは2004年リリースの再発です。

今回のタンジェリン・ドリームの紙ジャケ、マスターわ1995年のリマスター盤を使用しています。コレはコレで音、イイんだけれども...2000年代の最新リマスターぢゃーないトコロが、ちょっと残念...。まあ、EMIミュージック・ジャパンさんなので、自前ではリマスターをやらないレーベルだから、仕方ないんだけれどもネ...。

20090301_2...で、今回のタンジェリンの紙ジャケ、順番にちょっと紹介してみると、1st「フェードラ」は、ヴァージン・レーベルでの世界デビュー作ながら、まだまだシンセサイザー・アンビニエント・ミュージック的な色合いが強い作品。そーいった意味で、世界デビュー前の「Ohr」レーベル時代の作品の延長線上にあります。ただココですでに例の

「シンセサイザーのアナログ・シーケンサーを使用したミニマル・ミュージック」

が萌芽してきていて、続く「ルビコン」でこの方法論が完全に確立します。この「ルビコン」は初期のタンジェリン・ドリームの音楽の完成形として、一般に最高傑作として推されているもの。この「ルビコン」、ともべも昔はヘヴィー・ローテーションで聴いたっけ...鳥の泣き声のやうなシンセ音と、アナログ・シーケンサーによる強烈なビート感が大好きでした。

20090301_3続く「リコシェ」はライヴ盤です。とわ言っても、当時のヨーロッパ・ツアーの全録音音源から、編集をして1曲に仕立てたシロモノ。コッチになると、

エレキ・ギターやドラムスもバリバリっ!!

で、カナーリ「動的な」印象を与えます。ちなみにこの「リコシェ」時代のライブ、当初はピンク・フロイドニック・メイスンが全面的に参加する予定だったのが、諸般の事情で一部のステージのみの参加にとどまったとのこと。確かにこの「フェードラ」から「リコシェ」までのタンジェリンって、例えば「おせっかい」あたりのピンク・フロイドの影響がスッゴク濃厚だと思いまふね。ちなみにこの3作、シンセだけぢゃーなくって、メロトロンもバリバリです。

「初期のタンジェリンって、ここまでシンフォニックだったっけ??」

って、ともべ自身も再確認をした次第...。

続く「ストラトスフェア(浪漫)」は、彼らが大きく方向転換した作品です。これまでのインプロヴィゼーション主体の抽象的な音楽に替わって、きちんと作曲され、明確なメロディーを持った「具体的な」作風。シンセの音的にも前3作よりはずっと前に出てきています。個人的には、このあたりがその後のタンジェリンの音楽性を方向付けたかと思っています。この方向で、以降の「イクジット」「ロゴス」に繋がるカンジがアリアリ...。で、続く「アンコール・ライヴ」は1977年のアメリカ・ツアーからのライヴ音源で、ピーター・バウマン在籍時の最後の作品。レコードだと2枚組み、CDでも1枚モノ71分に及ぶ大作ながら、音的にはきちんと作曲された音楽とインプロヴィゼーションの中間的なモノを感じます。特にアルバム・ラストでのブラス系のリード・メロディーは、深い哀愁を感じて秀逸!!

20090301_4でも続く「サイクロン」「フォース・マジョール」の2枚わ頂けなかった。いきなりバンド・アンサンブルに急接近した歌モノで、明らかに失敗作。

(エドガー・フローゼご自身が「失敗作だった...」って認めているんだから、いーでしょー!!(笑))

「聴く価値がない」とまでわ言わないし、それなりに興味深い作品ではあるのだけれど、でも明らかに、本来あるべき姿とは「違う」。この2枚、1978年、79年の発表で、世はパンクの嵐が吹き荒れているまっ最中。かのヴァージン・レーベルも、例えばマイク・オールドフィールドなんかにポップな作風を強要していた時代。やっぱタイトルの

「サイクロン」(台風)って、パンクの嵐??(笑)、

「フォース・マジョール」(不可抗力)って、レーベルからの圧力??(笑)

だったのかしらーん??

タンジェリン・ドリームっていうと一応は「ジャーマン・ロック」なんだケド、彼らの音楽って、厳密には

「ジャーマン・ロック」の域を出ている

と思います。それはレーベルがイギリスのヴァージンというワールド・ワイドなディストリビューションを持っていたコトが一番の要因なんだろーけれども、音楽的にも典型的な「ジャーマン・ロック」とは確実に異なる。例えばジャーマン・ロック最大の特徴である「反復音楽」に関しても、例えばカンアシュラ・テンペルなんかとわ違って、そこに

「非常にヨーロッパ的な叙情性」

を感じる。あるいは同じドイツでもノヴァーリスからエニワンズ・ドーターなんかに至る、「ドイツ・ロマン派」の流れを汲んでいるのかも知れない。そこが基本、

「ジャーマン・ロックわ嫌いっ!!」(笑)

なともべでも、タンジェリン・ドリームだけは大好きな理由なんだよネ。

最後に一応断っておくと、ともべ的に一番好きなタンジェリン・ドリームは、この後の「タングラム」以降、つまりエドガー・フローゼクリス・フランケヨハネス・シュメーリンクの3人がメンバーだった時代です。(通称「泣きのプログレ」時代...(笑))作品的には前述した「イクジット」「ロゴス」「ハイパーボレア」あたりが一番のお気に入り。だから一応

「順番に...」

とわ思っているのだけれども、今回発売された以降のアルバムも、早く紙ジャケ化してほしーと願っています。

現在でも、

エドガー(犬に似てる)フローゼ(笑)

親子によって、延々と現役で活動を続けるタンジェリン・ドリーム。まあ、今のタンジェリンにわ、ほっとんど興味ないんだけれどもネ...(笑)

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