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2009年3月 1日 (日)

タンジェリン・ドリームの紙ジャケCD発売!!

20090301_1 写真わ2月25日にリリースされた、ジャーマン・エレクトロニクスの雄、タンジェリン・ドリームの紙ジャケCD。ともべのトコロにも、「新宿レコード」さんから無事届きました。今回リリースになったのは、ヴァージン・レーベル時代の3rd「リコシェ」から7th「フォース・マジョール」までの合計5枚。同時にヴァージン・デビュー作「フェードラ」と2ndの「ルビコン」も発売になっているんだけれども、コッチは2004年リリースの再発です。

今回のタンジェリン・ドリームの紙ジャケ、マスターわ1995年のリマスター盤を使用しています。コレはコレで音、イイんだけれども...2000年代の最新リマスターぢゃーないトコロが、ちょっと残念...。まあ、EMIミュージック・ジャパンさんなので、自前ではリマスターをやらないレーベルだから、仕方ないんだけれどもネ...。

20090301_2...で、今回のタンジェリンの紙ジャケ、順番にちょっと紹介してみると、1st「フェードラ」は、ヴァージン・レーベルでの世界デビュー作ながら、まだまだシンセサイザー・アンビニエント・ミュージック的な色合いが強い作品。そーいった意味で、世界デビュー前の「Ohr」レーベル時代の作品の延長線上にあります。ただココですでに例の

「シンセサイザーのアナログ・シーケンサーを使用したミニマル・ミュージック」

が萌芽してきていて、続く「ルビコン」でこの方法論が完全に確立します。この「ルビコン」は初期のタンジェリン・ドリームの音楽の完成形として、一般に最高傑作として推されているもの。この「ルビコン」、ともべも昔はヘヴィー・ローテーションで聴いたっけ...鳥の泣き声のやうなシンセ音と、アナログ・シーケンサーによる強烈なビート感が大好きでした。

20090301_3続く「リコシェ」はライヴ盤です。とわ言っても、当時のヨーロッパ・ツアーの全録音音源から、編集をして1曲に仕立てたシロモノ。コッチになると、

エレキ・ギターやドラムスもバリバリっ!!

で、カナーリ「動的な」印象を与えます。ちなみにこの「リコシェ」時代のライブ、当初はピンク・フロイドニック・メイスンが全面的に参加する予定だったのが、諸般の事情で一部のステージのみの参加にとどまったとのこと。確かにこの「フェードラ」から「リコシェ」までのタンジェリンって、例えば「おせっかい」あたりのピンク・フロイドの影響がスッゴク濃厚だと思いまふね。ちなみにこの3作、シンセだけぢゃーなくって、メロトロンもバリバリです。

「初期のタンジェリンって、ここまでシンフォニックだったっけ??」

って、ともべ自身も再確認をした次第...。

続く「ストラトスフェア(浪漫)」は、彼らが大きく方向転換した作品です。これまでのインプロヴィゼーション主体の抽象的な音楽に替わって、きちんと作曲され、明確なメロディーを持った「具体的な」作風。シンセの音的にも前3作よりはずっと前に出てきています。個人的には、このあたりがその後のタンジェリンの音楽性を方向付けたかと思っています。この方向で、以降の「イクジット」「ロゴス」に繋がるカンジがアリアリ...。で、続く「アンコール・ライヴ」は1977年のアメリカ・ツアーからのライヴ音源で、ピーター・バウマン在籍時の最後の作品。レコードだと2枚組み、CDでも1枚モノ71分に及ぶ大作ながら、音的にはきちんと作曲された音楽とインプロヴィゼーションの中間的なモノを感じます。特にアルバム・ラストでのブラス系のリード・メロディーは、深い哀愁を感じて秀逸!!

20090301_4でも続く「サイクロン」「フォース・マジョール」の2枚わ頂けなかった。いきなりバンド・アンサンブルに急接近した歌モノで、明らかに失敗作。

(エドガー・フローゼご自身が「失敗作だった...」って認めているんだから、いーでしょー!!(笑))

「聴く価値がない」とまでわ言わないし、それなりに興味深い作品ではあるのだけれど、でも明らかに、本来あるべき姿とは「違う」。この2枚、1978年、79年の発表で、世はパンクの嵐が吹き荒れているまっ最中。かのヴァージン・レーベルも、例えばマイク・オールドフィールドなんかにポップな作風を強要していた時代。やっぱタイトルの

「サイクロン」(台風)って、パンクの嵐??(笑)、

「フォース・マジョール」(不可抗力)って、レーベルからの圧力??(笑)

だったのかしらーん??

タンジェリン・ドリームっていうと一応は「ジャーマン・ロック」なんだケド、彼らの音楽って、厳密には

「ジャーマン・ロック」の域を出ている

と思います。それはレーベルがイギリスのヴァージンというワールド・ワイドなディストリビューションを持っていたコトが一番の要因なんだろーけれども、音楽的にも典型的な「ジャーマン・ロック」とは確実に異なる。例えばジャーマン・ロック最大の特徴である「反復音楽」に関しても、例えばカンアシュラ・テンペルなんかとわ違って、そこに

「非常にヨーロッパ的な叙情性」

を感じる。あるいは同じドイツでもノヴァーリスからエニワンズ・ドーターなんかに至る、「ドイツ・ロマン派」の流れを汲んでいるのかも知れない。そこが基本、

「ジャーマン・ロックわ嫌いっ!!」(笑)

なともべでも、タンジェリン・ドリームだけは大好きな理由なんだよネ。

最後に一応断っておくと、ともべ的に一番好きなタンジェリン・ドリームは、この後の「タングラム」以降、つまりエドガー・フローゼクリス・フランケヨハネス・シュメーリンクの3人がメンバーだった時代です。(通称「泣きのプログレ」時代...(笑))作品的には前述した「イクジット」「ロゴス」「ハイパーボレア」あたりが一番のお気に入り。だから一応

「順番に...」

とわ思っているのだけれども、今回発売された以降のアルバムも、早く紙ジャケ化してほしーと願っています。

現在でも、

エドガー(犬に似てる)フローゼ(笑)

親子によって、延々と現役で活動を続けるタンジェリン・ドリーム。まあ、今のタンジェリンにわ、ほっとんど興味ないんだけれどもネ...(笑)

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受信: 2009年9月 2日 (水) 10時09分

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