2008年6月22日 (日)

エイジアのヒストリー本!!

20080622_1 写真わ先般発売された、エイジアのヒストリー本「ヒート・オブ・ザ・モーメント」。ディスクユニオン・プログレ館の店員さんに「コレ、売れてるんですよぉ~...」とか言われて、思わず買ってしまった(笑)一冊です。約200ページにおよぶ大作。

エイジアのヒストリー本と聞いてちょっと「???」なアナタ、その考えわ正しい(笑)。エイジアといえば、1982年のデビュー。これが1970年代のバンドだと、「夢」とか「ロマン」とかがキーワードとなってバンドの歴史が熱く語られたりもするんだケド、1980年代ってゆーと、ロック・ミュージック・シーン全体が「ビジネスとして売れるか?売れないか?」のコマーシャリズムに完全に席捲されてしまっている時代。こんな時代に「バンドのヒストリーって、なんだろーか??」って思ってしまうのもトーゼン。

...で、予想は的中して、このヒストリー本、エイジアにまつわる純粋にビジネス的な出来事(ほっとんどわトラブル(笑))で、埋め尽くされています。「世界的に売れてしまったバンド」って、ビジネス的なマテリアルが多すぎて、ホント大変なのねぇ~...なんて。ちょっと笑い話ぢゃないカナーリ悲惨なエピソードも満載されています。(こんな書き方をして、一応断っておきますが、ともべわエイジア、大好きなんだかんね!!)

ちなみにウワサ通り、エイジアの結成時には、ギタリストとしてトレバー・ラビンの名前も挙がっていて、実際にセッションまで行ったらしいです。先般のトレバー・ラビンのインタビューでもいわく「レコード会社から、「何でも構わないから演ってくれっ!!」て言われて、嫌気が差して辞めた。」そーな。(笑)やっぱ「とにかく売れるコトが前提」の、「スーパー・バンド」だったのねぇ~ん。

20080622_2で、悲劇の発端は、ファースト・アルバムが予想通り爆発的に売れて、続くセカンド・アルバム「アルファ」のレコーディング、ここからもー始まっていたのデス。カナダの隔離された郊外のスタジオで、すでにこの時期からジョン・ウェットンのアルコール中毒が発病、結果「アルファ」の出来はファーストに遠く及ばず、セールス的にもボロボロで、ここからバンドの崩壊と悲劇の数々が展開されます。ともべ個人的にも、エイジアはファースト・アルバムが素晴らしくて、セカンド・アルバムで「なんでこーなっちゃったかなぁ~??」なーんて印象をケッコウ持ってたんだけれども、ちゃーんと現実的な裏づけがあったワケです。

で、続く例の「エイジア・イン・エイジア」。このライヴ、全曲のキーが下げられているコトを何度かともべも指摘していますが、このヒストリー本にも明確にその経緯が述べられています。「グレッグ・レイクはジョン・ウェットンよりちょうど短3度声が低く、カール・パーマー以外の全員がキーを下げて演奏せざるを得なかった」。

また、この「エイジア・イン・エイジア」が純粋にMTV等との契約の関係で履行せざるを得なかったもので、すでにバンドは崩壊していたにも関わらず、グレッグ・レイクを無理やり代役に立てて乗り切ったものであったことも書かれています。ジョン・ウェットンいわく、「グレッグ・レイクはバンドに加入したことも、脱退したことも一度もない。なぜなら彼は一度たりともエイジアの正式メンバーであったことはないのだから」。ともべも生で観ていたこの「エイジア・イン・エイジア」、実わこーんなエピソードがあったのデスね。

20080622_3その後、ジョン・ウェットン体制でバンドは復活。スティーヴ・ハウをクビにして、その後任にはウワサ通りゲイリー・ムーアの名前もあったとのこと。結局は「アストラ」のマンディー・メイヤーを経て、ゲイリー・ムーアの知人であったパット・スロールに落ち着きました。(個人的にともべわ、エイジア歴代のギタリストの中ではパット・スロールってあんま好きぢゃーないデス。確かに上手いギタリストなんだケド、プレイが若干フュージョン寄りなので、純然たるロック・バンドであるエイジアには、やっぱミス・マッチだと思う...)

あと、エイジアの歴史の中では、時間軸的にはおそらく最長であったと思われるジョン・ペイン時代、これがこの本ではざーっくりと数ページのみに省略されています。パット・スロール体制が崩壊した後わ、あっという間に2007年の再結成話近くまでひとっ飛び!!(笑)。やっぱこのジョン・ペインがボーカルを務めていたエイジア(「アクア」から「サイレント・ネイション」までですか...)わ、著者としても「エイジアとしてわ、認めんっ!!」(笑)とゆー、姿勢が良く判りますネ。

とにかくビジネス的なトラブル関連のハナシで埋め尽くされているこの本、見方を変えれば「プロのミュージシャンとしてやっていくのが、いかにタイヘンであるか??」を良く物語っている参考書だとも言えます。ドラスティックに「お金と契約」が全てを牛耳っている世界。ちょっと毛色の変ったヒストリー本として、特にアマチュア・ミュージシャンなら必読な内容だと思いまふね。

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2007年8月 4日 (土)

ひえぇぇぇぇっ!!プログレのリリース・ラッシュがぁ~!!

20070804_1 このところHMVやらディスクユニオンさんやらのサイト見てたら、この夏から秋にかけて主にプログレ関連のリリースが目白押しですっ!!もータイヘンな事態になってまふ(笑)。

まずは、待望のジェネシスのボックス・セット第2弾からっ!!今回は80年代から90年代の末期の作品で、「ジェネシス」、「インヴィジブル・タッチ」、「ウィ・キャント・ダンス」、「コーリング・オール・ステーションズ」の4枚が、これも新規リマスターにSACDあんどDVDオーディオの2枚組み仕様で発売されます。さらにボックス・セットには、今回も未発表テイクを収録したボーナス・ディスクが付いてくるようなので(これが一番のキモっ!!)、もうゼッタイに「買いっ!!」なのデス。

ちなみに今回のボックス・セットで個人的に嬉しいのわ「ジェネシス」と「インヴィジブル・タッチ」の再発で、手持ちの紙ジャケはマスターが古くて音がそーとー悪いので、これが新規リマスターの良い音で聴けるのはほんとーに嬉しい。あと今回もエクストラ・トラックに貴重映像なんかも満載される模様です。輸入盤の発売は9月17日の予定で、もうHMVのサイトなんかには予約が殺到してるみたい(予約チャートの堂々1位!!だったから...)。おそらく後続として国内盤の紙ジャケが追従するんだろーけれども、ジャケットが紙製なのを取るか、超貴重なボーナス・ディスクを取るか...わ、もーリスナー次第なのだ(笑)。

あと同じくジェネシス関連では、遂にあの「ライシアム公演」がオフィシャルDVDで発売されますっ!!タイトルは「ジェネシス・イン・ロンドン」で、ブート等ではつとに有名な、かの「デュークス・ツアー」映像の完全収録盤。こちらは8月22日に輸入盤が発売の予定です。さらに先般のエイジアの来日公演も「エイジア・ライヴ・イン・トウキョウ2007」として、9月21日にオフィシャルDVDが発売されます。こちらはWHDエンタテインメントさんから、国内盤です。

20070804_2...さらにリリース情報わ続いて、遂にっ!!あのマイク・オールドフィールドのヴァージン時代の紙ジャケが全アルバム発売されますっ!!リリースは10月と11月の2回に分かれていて、まず第1弾の10月には「オマドーン」から「クライシス」までの全7枚が発売の予定です。ちなみに既発の「チューブラ・ベルズ」と「ハージェスト・リッジ」もこれに合わせて再プレスされるみたい。あとまだ正式な発表はないけれど、「ディスカバリー」から「ヘヴンズ・オープン」までの残りが、おそらく11月リリース分で続くのでしょー。これわもー「待ちに待った紙ジャケ化っ!!」ですネ!!

20070804_3...で、リリース情報わまだまだ続いて、こっちわプログレではないけれど、8月22日にロバート・パーマーが名門アイランド・レーベルに残した全アルバムが、紙ジャケのボックス・セットで復刻されますっ!!タイトルは「アイランド・イヤーズ1974~1985」。ソロ・デビュー・アルバムの「スニーキン・サリー・スルー・ジ・アリー」から、大ヒットした「リップ・タイド」までの全9枚が、今の予定では全リマスターの紙ジャケでボックス・セットになってます。こっちはアルバム単体のバラ売りはないよーなので、要注意ですっ!!この時期のロバート・パーマーは長らく廃盤で、ともべ的にも持ってない作品も多いので、ちょーウレシイ再発です!!

...と、上記のやふなリリース・ラッシュにアレアの全アルバム紙ジャケやら、BMGのイタリアン・ロックの紙ジャケ・シリーズ第4弾やら、ZARDの追悼アルバムやらが重なると...お財布的にわもー「臨死状態」(笑)なともべなのです。誰かなんとかしてくでーっ!!

ハナシが変わるケド、9月14日の日本武道館でのZARDの追悼コンサート、行くことになってしまった。(今日ファン・クラブから、チケット当選の通知が来た)なーんか悲しいコンサートになりそー。ともべもー「泣き崩れちゃう」カモしんない。でも、天国の泉水さんに精一杯祈りを捧げよーと思いまふ...。

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2007年7月15日 (日)

UKのアルバムがボーナス・トラック満載で再発されますっ!!

20070715_1 今日の東京わ雨。とーゆーか台風が直撃するらしー。せっかくの「海の日」で、3連休なのにぃぃぃー!!...で、気を取り直して本日のお題(笑)。

9月わ「UK」のリリース・ラッシュです。まずはオリジナル・アルバムの3枚がボーナス・トラック満載で再発されます。こちらは現在の予定でわ英EMIからの輸入盤です。さらに、国内盤として「ライヴ・イン・ボストン」が、紙ジャケでオフィシャル・リリースされます。で、今回の再発、同じ英EMI傘下でヴァージン・レーベル所属のジェネシスの昨今のリリース動向から考えて、ともべ的にわ憶測が尽きない...。

...で、まずはオリジナル・アルバムの再発のほーから。現在予定されているボーナス・トラックは以下の通りです。

・「UK」

「アラスカ」、「タイム・トゥー・キル」、「キャリング・ノー・クロス」、「イン・ザ・デッド・オヴ・ナイト」(以上、ボストンでのライヴ)、「メンタル・メディケーション」(シングル・エディット)

・「デンジャー・マネー」

「ジ・オンリー・シング・シー・ニーズ」、「シーザス・パレス・ブルース」(以上、ボストンでのライヴ)、「イン・ザ・デッド・オヴ・ナイト」(再録シングル・バージョン)、「ウェン・ウィル・ユー・リアライズ」(上記シングルのB面)、「ランデブー6:02」(シングル・エディット)

・「ナイト・アフター・ナイト」

「デンジャー・マネー」、「サーティー・イヤーズ」、「ジョン・ウェットン・ソロ」、「エディ・ジョブソン・エレクトリック・ヴァイオリン・ソロ」、「イン・ザ・デッド・オヴ・ナイト」(以上オランダでのライヴ)

今回ボーナス・トラックで特に出色なのは、「イン・ザ・デッド・オヴ・ナイト」のシングル用再録盤。これわトリオ編成でテリー・ボジオがドラムを叩いていて、オリジナルとはカナーリ違った趣きがある。あと一番嬉しいのは「ナイト・アフター・ナイト」のボーナス・トラック。東京公演での録音でないのがチョット残念ですが、コレでブートCD等で垣間見てきた「デンジャー・マネー・ツアー」の全貌が、ようやくオフィシャルで明らかになります。それ以外のボストンでのライヴは、もはやマニアの間でわ超有名な音源。後述する「ライヴ・イン・ボストン」と同一テイクです。

20070715_2次に、国内盤オフィシャルとしては初のライヴ、「ライヴ・イン・ボストン」。ブートとしてわ実に有名な音源で、写真②はそのブートCD「パラダイス・ロスト」。実わコレ、「クラシック・ロック・シリーズ」とかで、海外では一時オフィシャルでも発売されていて、エディ・ジョブソンから猛クレームが付いたとゆー、いわくつきのシロモノ(笑)。曲目的には上記EMI3作のボーナス・トラックでほぼ網羅されていて、「サーティー・イヤーズ」がダブっていないくらい。でも今回日本でわ「ISOL DISCUS ORGANIZE」とかゆー聞いたコトのないレーベルから紙ジャケCD化されるので、もしかしたらミキシングやマスタリング等は上記ボーナス・トラックとは異なっているカモ知れない。

ちなみに当ボストンでのライヴ音源、「音質は最高なのに演奏の出来わ最悪」(笑)なコトでもつとに有名。同時期のライヴだったら、ブートでも出回ってるフィラデルフィアでの演奏のほーが数倍出来が良い。こっちをオフィシャル・リリースすれば良いのに...(笑)

20070715_3...で、ここからがぜーんぶ憶測記事(笑)。写真③わ、最近出たジェネシスの2枚組みベスト・アルバム「ターン・イット・オン・アゲイン」。実わコレ。英EMIの輸入盤なんだケド、音質から判断してどーもCCCDくさい。かの悪名高きCCCDを今でも唯一作り続けている(...と思われる)のが、この英EMI。と、ゆーかCCCD全盛期にこの方式がリスナーの総スカンを喰らっている中で、従来のCD-DA方式のCDからもぜーんぶ「Compact Disk Digital Audio」の例のロゴを取っ払っちゃって、パッケージの外見上CCCDだかCD-DAだかワカンなくしちゃうとゆー、とんでもない策に出たのがこの英EMI.。

...で、何が言いたいのかとゆーと、今回のUKの3作、英EMIが本気で再発してくるとゆーコトは、全面リマスターされている可能性も高い。(但し現状では「リマスター」の表記はないけれど...) 昨年リリースされた国内盤紙ジャケの出来がボロボロだったので(マスターが古いまんまだったし...)、これはファンが大喜びと思いきや、英EMIのリマスター盤は従来他のアーティストでもぜーんぶCCCDでリリースされてる。コレわちょっと手放しでは喜べないよネ...。

さらに憶測を重ねると(笑)、海外でリマスター盤がリリースされた場合、日本では「EMIミュージック・ジャパン」(旧東芝EMI)が、国内盤紙ジャケで追従する可能性が極めて高い。UKのような人気バンドともなれば、なおのことだろうと思う。但し、従来は海外ではCCCDでリリースされた作品も、東芝EMI時代は日本国内でCCCDが猛烈な批判を浴びていた背景もあってか、東芝EMI社員のご尽力のもと(?)、無事CD-DAフォーマットでちゃーんと紙ジャケリリースされてきた。

ところがココに来て、ちょっと雲行きが違ってきているような気がする。ご存知のように東芝が東芝EMIから完全に資本撤退して、旧東芝EMIは「EMIミュージック・ジャパン」として、資本的に英EMIの100%子会社となった。コレはとーぜん日本国内での洋楽CDに関する発言権を、英EMIが猛烈に強めることを意味するんだろーと思う。

それを象徴するよーな出来事として、もうすぐ発売されるジェネシスのリマスター紙ジャケのディスク・ユニオンさんの特典が、急遽変更になった。当初は「トリック・オヴ・ザ・テイル」ボックスの予定だったのが、例の海外版ボックス・セットと同一の箱デザインのものに変わってしまった。ディスク・ユニオンさんのWebサイトには、特典変更のお詫びとともに「アーティスト・マネージメント側からの指示により...」ってな理由が記されているんだけれども、こんなハナシわ今まで聞いたコトがない。ことの詳細は知らないんだけれども、英EMIの発言力のバランスに変化が起こっているコトを、なんか垣間見る思いがした。

...なので、今回のUK再発、もし国内盤紙ジャケが追従した場合に、従来通りCD-DAフォーマットでちゃーんとリリースされるかが、本当に心配なのです。ただこれが、新生「EMIミュージック・ジャパン」の洋楽CDに対する姿勢を示す、ひとつの試金石にはなるカモしれないケド。

いずれにしても今回のUKの再発、まだまだ「ヒト波乱」(笑)ありそーですね...(笑)。

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2007年5月13日 (日)

ジョン・ウィリアムスの「スカイ」お考える...

20070513_1 本日わこのネタ(笑)。ジョン・ウィリアムスのスカイって、ともべの大好きなバンドの1つなのです。一般にディープなプログレ・マニアだと思われてる(笑)ともべだけれど、実際に自分が音楽を作る立場になると、決して「プログレ・アーティスト」でわないのデスね。どっちかとゆーと、「プログレッシヴ・ロック」と「伝統的なイージー・リスニング」のびみょーなブレンドのバランス感を大事にしていて、その1つの「お手本」となっているのがこのスカイなのです。基本的にはインストの音楽なんだけど、このロックとイージー・リスニングの間の絶妙な「立ち位置」が、ともべにとっては正に「理想的っ!!」なのデスね。

スカイっていうと、ともべが敬愛する「神様(笑)」エニドとの関連性で語られるコトわほっとんどないんだけれども、実わ両者には密接な関係が存在する。スカイのデビューは1979年で、ちょうど初期エニドが「シックス・ピーシーズ」を発表して終焉を迎えた時期にほぼ一致する。また両者ともツイン・ギター編成のクラシカルなインスト・ロック。音楽表現の語法的にもスカイはエニドの方法論を踏襲したかのような点が多々見られて、どちらかとゆーとマニアックなカルト・バンド的な印象の強いエニドの音楽に対して、それをより「万人に受け入れられる形で再構築して」一般的なポピュラリティーを得ようとしたのがスカイだったと言えそうです。やはり「スカイはエニドの後を継ぐ形で発足した」とゆーのが、ともべの見解。あと、スカイのドラマー、トリスタン・フライはエニド結成前のロバート・ジョン・ゴドフリーのソロ・アルバム「フォール・オヴ・ヒューペリオン」でパーカッションを担当していて、ここに両者の僅かながら人脈的なつながりも見られます。

20070513_2...で、カンジンのスカイ。デビュー・アルバム(邦題は「プラネット・モザイク」だった...)ではまだ一時的なプロジェクトのようなバンドだったのが、後続の2枚組み「スカイ2」で大ブレークっ!!アルバムもシングル・カットされた「トッカータ」も全英チャートの1位になっちゃって、確固たる地位を獲得しました。でも個人的な印象としてわ、この時期のスカイはキーボードのフランシス・モンクマン(カーヴド・エアーのオリジナル・メンバー)の参加が一番のキー・ポイントだったように思う。彼の考案した「オーバーハイム・シンセとシンクロさせたチェンバロ」はバンド・アンサンブルに唯一無二のカラーを与えていたし、一方カーヴド・エアー時代からの悪いクセで「レコードの片面だけわぜーんぶ自分の実験室にしちゃう(笑)」指向も、存分に発揮されていた。一方でものすごくオーソドックスでありながら、一方ではものすごく革新的だったのが、この時期のスカイの本質であったように思う。また音的にも、当時では画期的なフル・デジタル録音だったし。ちなみのこの初期2枚は近年リマスターCDで再発されている。ともべの思いとしては、これ以降の作品も全部リマスターされて欲しいコトを切に願ってるんだけれども...。

「スカイ3」からキーボードのモンクマンが脱退し、後任にスティーヴ・グレイが加入した。このヒトは主にポピュラー・ミュージックのアレンジやセッションをやっていたキーボード奏者で、プレイによってはジャズ的な要素までが強かったりする。そのバック・グラウンドを反映してか「スカイ3」では音楽全体がよりポピュラー寄りの判りやすいものになっていて、一方でかつての実験性は確実に後退している。でもまあ、ここまでは個人的には「出来が良い」と判断します。ともべ的にはスカイのベスト・アルバムは「スカイ2」と「スカイ3」です。

20070513_3ただその後の「スカイ4・フォースカミング」あたりから、雲行きが怪しくなってきた(笑)。アルバムからオリジナルな楽曲がほっとんど姿を消して、全編クラシックのアレンジもののオン・パレード。バッハやらベルリオーズやらハチャトゥーリアンやらの楽曲をロックにアレンジして演奏してるんだけれども、なーんか煮詰まっちゃってる印象がアリアリ(笑)。...で、行き詰ったバンドの常として、「スカイ5」で2枚組みのライヴを発表した。でもこのライヴ、楽曲の半分以上が新曲であったとゆー、ナカナカ「バンドの意地」を見せ付けた作品ではあったと思う。ちょうどこの時期に来日をして、ともべ渋谷公会堂へ観に行った。どんな上品な客層かと思ったら、ほっとんどが銀縁メガネかけたよーな当時の「オタク(笑)」だったのだから、ケッコウ笑えた。でもバンドの努力もココまで。1983年に発表された「スカイ6・カドミウム」では、なんかこじんまりしたポピュラー・ミュージックのアレンジものが並ぶ結果となってしまった。(ちなみに写真②の「スカイ6」のCD盤はカナーリ、レア。この1983年はちょうどCDが世に出だした時期で、レコードと同時にリアルタイムでCDがリリースされたもの。とーぜんこの時期のCDなので音わ悪いんだケドね...)バンド的なパワーも感じられなくなって、ココで「スカイでやりたいことは全てやりつくした」とギターのジョン・ウィリアムスがあえなく脱退。バンドはジョン抜きで活動を継続するも、ロイヤル・フィルとの競演でモーツァルト集とか、ほっとんど悪あがき(笑)。で数作を残してバンドは自然消滅しましたとさ...ちゃんちゃん。

20070513_4あと、写真③の「ザ・スカイ・ブルー」はスカイで唯一のブートCD。来日公演の放送音源をソースから直接収録してあるので(たぶん...)、音質はとってもいい。これは当時FMでもオンエアされて、確か「デジタル録音で聴くスカイ・ライヴ」(笑)なーんて、この時代らしい番組タイトルだったと記憶している。ともべはこの放送を録音したテープもどっかに持ってるんだけれども、ブートCDのほうは完全収録ではなくて1曲足りないのがちょっと残念...。

最後に、このスカイの前身として「モーニング・スカイ」なるプロジェクトが存在していたトコわ、ほっとんど知られていない。1973年にリリースされた唯一のアルバム(写真④)では、ジョン・ウィリアムスやハービー・フラワーズ以外にも、リック・ウェイクマン、クリス・スペディング、レイ・クーパーと、もんのスゴいメンツが名を連ねている。音的にもスカイのプロト・タイプ的な印象なんだケド、スカイほどロック色は強くなくて、カナーリ地味。あくまでアコースティック・ギターを中心にしたイージー・リスニングといった印象です。ただともべ的には、これも機会があればぜひCD化して欲しい1枚。

世は「再結成ブーム」だし、そろそろこのスカイあたりも再結成すれば、それなりの再評価があると思いますが...。あと「スカイの紙ジャケ!!」とか...出ないよなぁ~...だぶん(笑)。

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2006年11月25日 (土)

祝っ!!エイジア来日決定!!

20061125 タイトルの通り、エイジアの来日公演が決定しました!!今回の再結成エイジアは、ジョン・ウェットン、スティーヴ・ハウ、ジェフリー・ダウンズ、カール・パーマーのオリジナル・メンバーで来ちゃう。東京公演は来年3月上旬に、新宿厚生年金会館が2日、CC.Lemonホール(渋谷公会堂ね)が2日、の計4日間。ともべはさっそく今日から開始の@チケットぴあの先行予約でチケットを予約しました。ちなみに第一、第二希望が厚生年金で、第三希望のみCC.Lemonホール。基本的に「ホール内に喫煙所がないコンサート会場」わ、ゼッタイやーなのよー!!(笑)

しかし...トシを取ると人間丸くなるとゆーのか(笑)、かつては犬猿の仲だったウェットンとハウがまたエイジア名義で同じステージに立つんだから、まるで夢のよう。音楽の世界って何が起こるか、ホントわかりましぇーん(笑)。このブログ見ててくれるヒトならだいたい知ってると思うケド、エイジアが2ndアルバム「アルファ」を発表後、全米ツアーを行ったあと、例の「エイジア・イン・エイジア」に先駆けてウェットンをエイジアから追い出したのは、かのハウご本人。で、日本でのコンサートの後、グレッグ・レイク体制でバンドがうまくいかず、ハウとグレッグ2人を追い出してバンドに返り咲いたのは、これまたウェットンご本人。この究極の「お前とわ一緒にやってられまへんっ!!(笑)」名コンビが、仲良く1つのステージに立っちゃうのだから、過去の因縁も何処へやら...やっぱイガミ合いより「老後のアルバイト」のほーが大切なのかしらねん(笑)。

ちなみにともべのエイジア生体験わ合計2回。1回目は1983年のかの悪名高き「エイジア・イン・エイジア」で、MTV放送のない日のやつを(MTVの日は放送時間の関係で演奏が短かったらしい...)、武道館へ観に行った。個人的には、グレッグ・レイクが歌うエイジアも悪くないと思った。その後、このエイジアの初来日公演はビデオやらブートCDやらで再確認する機会が山ほどあったけれど、やっぱ未だにこのエイジアは悪くないと思う。グレッグの声域のカンケーで、曲がぜんぶキーを下げられちゃったりとか、あとグレッグのベースとカールのドラムがさすがEL&Pコンビで相性が良かったりとかで、曲にみょーな重量感と安定感がある。まあ、グレッグのベースはほっとんどルートしか弾いていませんが...(笑)。あとボーカルもテレビで歌詞見ながらだったし...(笑)。

さらに2回目のエイジア体験は1990年の再結成エイジア。ギターがパット・スロールの体制で、中野サンプラザへ観に行った。実はこの頃はもうエイジアはカナーリ落ち目になっていて、パット・スロールのギターもまったくエイジアにはフィットしていないと思ってたモンだから、正直まったく期待していなかった。...で、開演前にビールをシコタマかっ喰らって、酔っ払って観たライヴは予想通り最悪だった。ライヴの途中でトイレに立っちゃったぐらい(笑)。ジェフリー・ダウンズのキーボードもデジタル・シンセとMIDIのお陰(??)で、ラック・マウントが中心でやったら見た目に地味になっちゃったしね。ちなみに裏話ですが、この頃のエイジアが落ち着くまでには、ギターをゲイリー・ムーアでとか(笑)、キーボードをドン・エイリーでとか(笑)、イロイロ画策があったみたい。でもぜーんぶ断られたとか(笑)。で、結果的にギターがパット・スロールで落ち着いて、ライヴでは客寄せのためにクリムゾンやらUKのナンバーまで取り上げて...で、いつの間にか自然消滅しちゃったのですね(笑)。あと、ウェットン脱退後の、ジェフリー・ダウンズ、ジョン・ペイン体制にエイジア(「アクア」以降だよね...)わ、もちろんエイジアだとわ全く認めてまへーん(笑)。まあ、このあたりはプログレ・マニアなら見解の一致するトコでしょーけども...。

...で、ハナシを今回のエイジアの来日公演に戻すと、もうこのメンツで夏ぐらいから全米ツアーみたいなのが行われていて、日本にもブートでCDがケッコウ入ってきてる。ともべはブート買ってまで聴いてないケド、アメリカ公演ではメンバー全員がリハーサル不足で、演奏がボロボロだったらしー(大笑)。さらにはこのメンツでイエスやEL&Pのナンバーまで演っちゃうみたい。まあ、来年3月まではまだ相当期間があるので、それまでには充実した演奏になってるコトを期待してます。ちなみにこのオリジナル・メンバーでのエイジアのライヴは、もちろん本邦初公開。1980年代初頭のデビュー当時も、このメンツでのライヴは放送音源などのきちんとした記録が録られていなくって、だから音質の悪いオーディエンス録りのブートCDなんかでも、ケッコウ人気があったりする。そーゆー状況だから、たとえ「昔の名前で出ています~(笑)」的なノリの再結成ライヴでも、個人的にはちょー期待してたりするノダ。

あぁぁぁ...来年は2月にコロシアム、3月にエイジア、4月にニュー・トロルスと、「オヤヂ・ロック」の来日ラッシュ。まあ、嬉しい悲鳴ではありますが、お財布もタイヘン(笑)。最近の来日ラッシュといい、紙ジャケ・ラッシュといい、日本の「オヤヂ・ロッカー」達わ、音楽産業の「いいカモ」にされているノダ(笑)。

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2006年10月28日 (土)

祝っ!!コロシアム初来日決定!!

20061028 タイトルのとおり、コロシアムの初来日公演が決定しましたっ!!...で、写真ややっぱ名盤「コロシアム・ライヴ」のジャケット。今回の来日アナウンスに関してはどこのサイトもこのジャケ写なので、ココだけわ違うのにしよーかとも思いましたが(笑)、やっぱこのトピだとこれになっちまいました。カテゴリーもコロシアムあたりになると「プログレな音楽」か「プログレ以外の音楽」か、びみょーなトコでわありますが(笑)、あえてコッチにしました。

ちなみに今回の来日公演は来年2月の中旬に川崎のクラブチッタで2日間公演です。やっぱ最近の「プログチッタ」わやってくれる!!チケットは一般発売に先駆けて11月3日からクラブチッタのサイトやディスクユニオン・プログレ館なんかでも先行発売されるよーなので、もち、ともべわ来週末は全速力で新宿に走ります(笑)。でもなんか、このところの来日アーティストってスゴイよね。今年に入ってもう「ニュー・トロルス」、「イングランド」、「デオダート」って、よもや生きてお目にかかれるとは思ってもみなかったアーティストばっか...ホント、とのトシまで「生きててよかったぁ~!!」って思いまふ(笑)。

...で、肝心のコロシアムなんですが、クリームが開発した「ジャズ+ブルース+ハードロック」の音楽形態の、「ブルース・ロック」の部分を発展・拡大させたのがかのレッド・ツェッペリンなら、もう一方の「ジャズ・ロック」の部分を発展・拡大させたのがこのコロシアムであるとゆーのは、かの伊藤政則氏(だったか??)の説。なかなかに説得力がある。つまりこのコロシアムは、60年代末~70年代初頭のブリティッシュ・ロックの屋台骨を支えた、紛れもない名バンドなのです。これが「ドータ・オヴ・タイム」、「コロシアム・ライヴ」の時期のオリジナル・メンバーとほぼ同一のメンツで来日してしまうのだから、もう腎臓片方ぐらい売り払ってでも(笑)、観に行くっきゃないっ!!

で、メンツ的には2年ぐらい前にオリジナル・メンバーの名サックス奏者、ディック・ヘクストール・スミスが他界してしまって、完全に活動に終止符が打たれたかと思ってた。ところが今回はサックス奏者としてかのジョン・ハイズマンの奥様のバーバラ・トンプソンが参加するとゆーのだから、「そーか!!そのテがあったのねっ!!」ってカンジがする。やっぱコロシアムぐらいの伝統的な名バンドになると、ぜんぜんカンケイないヒトはやーだもんね。でもサックスわ、メル・コリンズでも良かったカモ...(って、冗談ですってば!!(笑))

とにかく今回のライヴ、もう壮絶な熱いバトルが展開されるのわ必至ですね。ジョン・ハイズマンのドラムを生で見られるのもうれしーけれど、個人的にはクリス・ファーロウのソウルフルなボーカルを生で聴けるのがとっても楽しみです。このヒトはブリティッシュ・ロック界屈指の名ボーカリストだと思っているので、ともべもう大ファンなのです。あとやっぱ曲は「ヴァレンタイン組曲」だけわゼッタイに演ってほしいっ!!それもできれば、メドレーで「ビウェア・ジ・アイデス・オヴ・マーチ」(「青い影」のコロシアム編曲版ね)にも繋げてほしいっ!!もういやがおうにも、期待が盛り上がりますネ!!ともべゼッタイに観に行くっ!!

...でなワケで、ちょっとコーフンぎみのともべでわありますが、良く考えたらオレまだチケット買えてもいなかったんだよなぁー(笑)。「即日完売」かなんかで、買えなかったりして...(泣)

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2006年3月11日 (土)

「New登呂るす」お見るのだぁ~!!

20060311 もう3月になって、来月のニュー・トロルス初来日公演まで1ヶ月を切った。ともべは4月9日の追加公演を観に行くのだけれでも、この日は最終日とゆーことで、なんでも「スペシャルな演奏内容」となるらしくて、今からちょー楽しみ。ちなみに写真はそのチケットとチラシ。前にも書いたケドチケット1枚¥12,000はチト高い買い物だったんだけど、バックにオーケストラが付くんじゃ仕方がないよね。

会場は川崎のグラブ・チッタなんだけど、最近のクラブ・チッタはなんかスゴい。超マニアック。「プログ・チッタ」とかいって(笑)、プログレのマイナーどこを次々来日公演させちゃう。この春だけでも「ニュー・トロルス」、「P.F.M.」、「イングランド」、「ソフトマシーン・レガシー」と目白押しなのだから、本当は全部観たいケドお財布がもたない(笑)。だから今のトコ、ニュー・トロルスだけ観に行きます。あとP.F.M.も追加公演が出たので、現在検討中、たぶん行っちゃうカモ...(笑)。次に「エニド」来日させてくれたら、ともべコンサート直後に即死しても良い(笑)。...たぶん、ないだろーケドね。

公演はもちろんオーケストラ付きであの名作「コンチェルト・グロッソ1&2」を完全再現するとのこと。もう感動で「ちびっちゃうカモ(笑)」知れない。さらに今回の来日公演はパンフやTシャツ、ポスターなんかがセットになった「スペシャル・メモリアル・グッズ」の限定販売やバンド・メンバーのサイン会なんかも予定されているらしくて、もういやが上にも盛り上がる(笑)。限定グッズ、ゼッタイ買うっ!!(笑) サイン、ゼッタイもらうっ!!(笑)

思えばニュー・トロルスを初めて聴いたのは、高校1年生のときに「コンチェルト・グロッソ」からで、もうあまりの感動で体が震えたホドだった。「コンチェルト・グロッソ2」は日本ではまだ未発売で、ビンボーな高校生のともべは新宿レコードさんの壁に展示されていた¥5,000の値段の付いた「グロッソ2」の輸入盤を、指をくわえて見ていた(笑)。...あれからかれこれ30年近い月日が流れて、昨今の「プログレ・ブーム」を誰が予想し得たことか。さらには遂に「コンチェルト・グロッソ1&2」を生で観られる日が来ようとは....人生ってホント判らない。ほんとーに「生きてて良かったぁ~!!(笑)」と心から思いまふ。

ちなみにともべは仕事はIT系なのけれど、4月9日っていうとごの業界はいわゆるシステムの「年度切り替え」「期末期首処理」の時期で、ハッキリ言って1年中で一番忙しい。まあ日曜日の夜なのでたぶん大丈夫だとは思うケド、「仕事で行けなくなっちゃたぁぁぁ~!!(大泣)」なんてコトにならないよーに、今からお釈迦様とキリスト様とアラーの神とそれからぁ...にいっぱい祈りつつ(笑)、日々の心がけには気を付けている...ちなみに脱いだ靴もちゃんと揃えている(笑)。

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2006年2月19日 (日)

「ぷろぐれ」お考える

20060219 前回ココで取り上げた「電気用品安全法」の問題に関しては、多くマスコミにも取り上げられ、本格的に反対運動も始まったようなので、もうココでは取り上げない。ちなみに反対署名運動のURLはコチラ。(↓)

http://www.jspa.gr.jp/pse/

ぜひ心ある皆さんは、署名運動に協力してやってください。これは「音楽という文化」を守る大問題なのです。

...で、今回は前回お約束の、Mixiのうづさんからもらった「プログレって何ですか??」について書いてみたい。思えばともべのサイトには「プログレ」とゆーコトバが頻繁に出てくるのだけれども、確かにロックにあまり興味のないヒトには何のコトやらワカンないカモ知れない。で、あくまで初心者向けの解説を書くことにしました。モチロン本格的に書けばぶ厚い専門書ができてしまうよーな内容なので、あくまで「概略」だけです。

「プログレ」はそもそも「プログレッシヴ・ロック」の略で、「進歩的なロック」とゆー意味です。時代的には1960年代末から1970年代中頃に、主にイギリスを中心にして起こったロック音楽のムーヴメントです。音楽的には、それまでのロックが他のジャンル、例えばクラシックやジャズ、前衛音楽などとの融合を始めたもので、それまでのロックにはない多様的な表現がなされています。代表的なアーティストとして「キング・クリムゾン」、「ピンク・フロイド」、「エマーソン・レイク&パーマー」、「イエス」、「ジェネシス」なんかがいます。また、音楽形態のみならず、従来のロックが主に「肉体的衝動」のたぐいを表現していたのに打って変わって、「精神的叙情性」や「哲学的観念」などを表現しだしたのも、このプログレの大きな特徴です。

...で、改めて「プログレの魅力」について考えると、ともべが思うにコレは「カレーライスの理論」(笑)なのではないかと思うノダ。いかんせんロックが他のジャンルの音楽と盛んに「他流試合」(笑)をしていた時代なので、「プログレを聴く」とゆー行為は、「あらゆるジャンルの音楽を聴く」とゆー行為に等しい。でも例えばコドモが大嫌いなニンジンやピーマンなんかを、それでもカレーライスの具材として使うと結構食べてくれちゃうみたいに、そのままでは敷居の高いクラシックやジャズなんかでも、み~んなが大好きなロックと「まぜまぜ」(笑)しちゃうと「ほ~らぁ!!食べれちゃうでしょ~ぉ!!」みたいな...(笑)。だからともべのマワリにも「クラシックは嫌いだけどEL&Pは大好き!!」(笑)とか、「ジャズはゼンゼン聴かないけれど後期クリムゾン命!!」(笑)みたいなヒトがケッコウいます。

あとプログレの大きな魅力として、表現の対象として「精神性を重視する」点があると思う。よーはロックといえども極めて「叙情的」であったり「哲学的」であったりするのです。奥が深いのデスね。「ロックもここまで美しい!!」(笑)なんてキャッチ・コピーが盛んに使われたのも、このプログレ最盛期の時代です。「アメリカン・ロックが太陽を歌うならば、ブリティッシュ・ロック(プログレ)は月を歌う」なんて、誰かが言ってたっけ...。ともべ個人にとっても、この「ロックにおける美意識」こそが、プログレの最大の魅力ですネ。

このよーに、プログレってとっても「間口が広くて」、「奥行きが深い」音楽なのデス。だからいくら聴いてもゼンゼン飽きないし、どれだけ追求しても、絶対に底の見えない「限りなくディープな」(笑)世界です。もう一生かけて「プログレ道」(笑)を極めようとするに値する、超魅力的な音楽であるがゆえに、「プログレ・マニア」わ一般に「プログレおたく」(笑)と呼ばれ、社会的差別を受けています。(笑) ただ「プログレ」って本来は「進歩的な」って意味なんだケド、「70年代のプログレは現在の音楽環境においては全くプログレッシヴ(進歩的)ではない」とか、「現代において真にプログレッシヴな音楽とは??」とかの言い方をするヤカラも最近はめっきり減ったケド、全くもってナンセンスなハナシだと思う。プログレ・ファンは一般に「70年代においてプログレッシヴ(進歩的)であった」あの様式が好きなのであって、「真にプログレ(進歩的)かどうか??」なんて、はっきり言ってどーでもいいコトだと思うノダ。

もー、プログレについて書き出すと、止まんない。(病) うづさん、「プログレ」に関して、少しは理解して頂けましたでしょーか??え、かえってワケわかんなくなったって??(笑)

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