山上たつひこのコミック短編集!!
写真わこの冬から連続して発売されている山上たつひこのコミック短編集。第1集が「能登の白クマうらみのはり手」(写真①)、第2集が「にぎり寿司三億年」、第3集が「天気晴朗なれども日は高し」(写真②)。予定では第5集まで発売の予定なんだけれども、現在はまだ第3集までの発売です。
コトの発端は、マイミクのサの字さんがMixiに日記にレビューを挙げられていたコトで、サの字さんも大絶賛されていました。で、あの「がきデカ」「のざらし」の山上たつひこの短編集と聞いて、ともべの食指が動かないワケがない(笑)。「ゼッタイ読んでみたいなぁ~...」なーんて思っていたトコロに、3月10日付けの雑誌「アエラ」の書評欄に、これまた大絶賛する記事が掲載されました。「アエラ」の書評いわく...(以下記事よりの抜粋です)
「読む者の理性を破壊し、欲望を刺激し、知性をぐにゃぐにゃに腰くだけにする。」
「そこにヒューマニズムがあるなら行ってズタズタにし、倫理が青春歌をうたうなら絶句させる。」
「社会正義を追求する良識死守派の人々にとっては、悪書として一読破り捨てずにはいれらない憤怒の素。それほどの才気、突き抜けた創造力。」
相変わらず「アエラ」書評欄の切り込みの鋭さも見事ながら、「これわゼッタイに読むぞぉぉぉぉぉぉぉっ!!」ってなカンジになっていて、先週立川へ行った際にようやく3冊まとめて入手できたのでした。(書店のレジで思ったんだケド、本って思ったより安いよネ...豪華装填のコミック本が3冊で5千円ぐらい。CDだったら同じ時間を楽しむネタを仕入れるのに数万円とかかかるのに...)
...で、カンジンの内容。これわもー「抱腹絶倒っ!!」せずにはいれらない壮絶な内容です。もー大爆笑!!だから電車の中とか、人目のあるトコロでわゼッタイに読まないほーがよろしい。さらに、内容に関しては「こーんなブログの日記でわ、説明・表現不可能(倫理的な意味も含めて...(笑))」。それほどまでに、いい意味で「ヒドイ内容」(笑)。ホント、こんなコト良く思いつきます。その後世間に溢れかえる「不条理ものコミック」とわ一味も二味も違った内容の、溢れんばかりの創造力。やっぱ山上たつひこ氏は大天才だという他はないデスね。
山上たつひこ氏とゆーと、一般的には「がきデカ」、続く「のざらし」が有名なんだけれども(かくゆーともべも、小学生~中学生の時分に「がきデカ」で完全に「洗脳された」(笑)クチです)、これらは「少年チャンピオン」の連載で、あくまで「子供向け」のコミック。だから今になって思えば、「笑いの毒」もそれなりに薄めてあったのデス。それが今回の短編集は、「漫画アクション」とか、あくまで「大人向けに」書かれたモノばかりです。だからもー「毒むき出し・テンコ盛り」(笑)。コレが山上コミックの真骨頂だったんだなーって、改めて再発見しました。
あと以前このブログで「がきデカ」の単行本を取り上げた際に、マイミクの西川”GoWest”さんが、「山上たつひこ氏は、実は非常に絵の上手いひとであります」ってコメントをくれたんだけれども、今回の短編集で様々なパターンの作品に触れてみて、その意味がようやく判りました。正に「舌を巻くやうな見事な描写力」。この「描画力」あってこそ初めて、この「笑い」が生まれる、そのことを痛感致しました。ただ笑いのパターン的には、後の「がきデカ」(後だかなんだか、時代の後先はちょっとハッキリしないのデスが...)に通じるような、「ある一定のパターン・展開」を見て取るコトもできると思いました。
...で、ハナシを今回の短編集に戻して、「能登の白クマうらみのはり手」では主にギャグ漫画が、「にぎり寿司三億年」ではギャグ漫画とシリアスな漫画も半々ぐらい、「天気晴朗なれども日は高し」では時代劇モノの漫画が収録されています。どれも思いっきり笑えるのですが。1冊だけ選ぶとなったら、やっぱギャグ漫画中心の「能登の白クマ~」をオススメします。と、ゆーか「あらゆる国民に読んで欲しい」(ほんとか??)大傑作ですっ!!
これから4月以降に、第4集、第5集が刊行されます。ともべもー、ぜーんぶ買うコトに、決めたっと!!(笑)
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コメント
喜んでいただけたようで。
山上先生はまさに神です。
実は同じ小学館クリエイティブから「単行本未収録傑作選1 一軒家」というのも出てます。
これは貸本とか劇画誌に描いていたSF系の作品を収録してあり、山上イズム全開です。全3巻予定ですって。お奨めですよ。
投稿: サの字 | 2008年4月 7日 (月) 02時29分
サの字さん、こんにちは!!
先日はライヴ行けなくて、どうもスミマセンでした。。。
...で、山上たつひこ短編集、今だにことあるごとに取り出しては、爆笑しています。
(個人的にはイボグリくんモノが最高っ!!)
おっしゃる通り、神ですなぁ~...。
ご指摘の「単行本未収録傑作選1 一軒家」とゆーのも、確か立川の書店の棚にあったと記憶しています。どれ買って良いか判らなくて、とりあえず「能登の白クマ~」シリーズを3冊購入してきました。
今度都心へ出たときに、「~一軒家」もゼッタイに入手しようと思います。
あと、一般に名作といわれている「喜劇的思想体系」(タイトルこーだったっけ??)も、全集で出ればよいのに...とか思っています。
でわでわ。。。
投稿: ともべ | 2008年4月13日 (日) 00時14分
それでは次回ライヴ時にはご案内いたしますね。
「喜劇新思想大系」は超ブ厚い本、上下巻でフリースタイルという出版社から完全版が発売済みですよ~。
投稿: サの字 | 2008年4月13日 (日) 00時47分
サの字さん、こんちわ!!
引き続きコメント、どーもありがとうございますっ!!
次回のライヴも、ぜひお声を掛けてくださいまし。。。スケジュール的に問題がなければ、必ず観に行きます。
「喜劇新思想大系」もすでに出ていたのデスね。今度書店で探してみます。超ブ厚い本らしいので、購入わ値段との相談になるカモ知れませんが...(笑)
あ、とりあえずAmazonで検索してみればいーのか!!
明日はきっと日本晴れだぞ!!(笑)
投稿: ともべ | 2008年4月13日 (日) 14時28分