2006年4月 1日 (土)

改めてPSE法お考える

20060401_1 今日は4月1日。PSE法が施行されて、とりあえずは大きな混乱もなく平穏無事な新年度を迎えられた様子です。よかったよかった...。で、これを機会に改めて今回のPSE法騒動について考えてみたいのです。ちなみに写真はコルグのモノポリー。前回はポリシックスだったから、今回はこっち(笑)。

思えば2月に騒ぎが勃発して、ともべもそーとー不安だった。命より大事なアナログ・シンセが、自分の音楽活動で使えなくなる可能性が出てきたからだ。でも考えてみれば、これはある種の「啓示」だったように思うのです。「物事のありがたみは、無くしてしまってから初めて判る」なんて、世間一般に良く言うでしょ。「アナログ・シンセが使えなくなるカモしれない!!」なんて状況になって初めて、自分が今まで多くのアナログ・シンセ達を使って音楽を続けられていた状況がどんなに有難く思えたことか...。スタジオに鎮座しておられるビンテージ・アナログ・シンセ達をどんなにいとおしく思ったことか...。本当に「感謝」を忘れていたと感じます。

シンセを含めてスタジオ・レコーディング環境のフル・デジタル化が主流である現在でも、ともべはずーっと頑固にアナログ・シンセやアナログ・コンソールを使い続けてきた。それは単に「音が好きだ」というコダワリだけではなくて、デジタルが主流になればなるほど、希少価値であるアナログを使い続けることがいつの日か良い意味での「差別化」に繋がるという将来的な「読み」があったからだ。丁度、フル・コンピュータ化されたクリーンな工場で大量生産されたハイテク製品の価値がどんなに高まろうとも、一方で「全て手作りの職人技」の製品が決してすたれることなんかなくて、むしろ逆に「全て手作りゆえに」値段や価値が上がったりする。そんなことにも発想の根拠を見出していた。

でも一方で、フル・デジタル化された最新のレコーディング環境に対してある種の羨望のまなざしを送っていたコトも事実なワケで、そーゆー意味で非常に中途半端な心境だった。でも今回のPSE法騒ぎで、そのヘンの「迷い」が吹っ飛んでしまいましたネ。今、スタジオで新曲のレコーディングが佳境なのだけれども、アナログ・コンソールを介して鳴るビンテージ・アナログ・シンセの音色がどんなに「暖かく」「有難く」ともべの心に「しみるように」響くことか...。「自分の方向性は間違っていなかった」そう確信しました。

今回のPSE法騒ぎ、特に甚大な被害を被られた主にリサイクル業者の方々には、心より深くお見舞いを申し上げます。しかしながら、楽器にとどまらずこういった家電製品のリサイクルなんかも含めて、今回のPSE騒動はもっとみんな「気付くべき点」があるように思うのです。もしかしたらこれは「神様が日本人にくれた啓示」なのかも知れないのだから...。

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2006年2月11日 (土)

こ~んな日本は終わりなさい...

20060211 本当は今週はMixiのマイミクでお世話になってるうづさんから「プログレってなんですか??」って質問もらってて、プログレの初心者向け解説を書く予定だった。ところが急遽、とんでもないコトが起こってて、トピックを変更した。とても呑気に「プログレを語る」なんてやってる場合じゃなくなっちゃった。プログレの解説は来週書くから、うづさん、ごめんね。。。で、写真はともべの愛器、コルグのポリシックス。実は今日のお題に超関係アリ。

ネットで大騒ぎになってるようなので知ってるヒトも多いと思うケド(実はともべは今日知った...)、今年の4月1日より「電気用品安全法」(通称PSE法)の改定版を施行される。で、何が問題かというと、2000年以前に製造された中古の電子楽器の業としての販売が一切できなくなる。つまり、ともべが大好きな「アナログ・シンセ」がもはや、店頭では購入できなくなる。この法律、もともとはその名の通り「電気製品の安全性を確保する為」の法律なのだけれども、今回は適用範囲がものすごく広くて、電子楽器のみならずギター・アンプやオーディオ、ゲーム機器なんかにも適用される。つまり、み~んなが欲しかった憧れの「ミニ・ムーグ」や「プロフェット5」なんかが、ショップでは一切買えなくなる。さらにともべはオーディオはサンスイのアンプを使っているのだけれど、会社はつぶれちゃったけど音はバツグンに良いので、中古市場ではいまだサンスイのアンプは絶対的なブランドとして人気が高い。こういった「オールド・アンプ」の類も、お店では全部買えなくなる。正に「とんでもない」法律。

...で、こーゆー法律を作って誰が一番得をするのか??について考えてみた。まずは電気機器を作るメーカー・サイド。中古市場を完全に駆逐できるわけだから、新製品が売れるわな。次に製品に対してPSE認可を与える団体。このヘンの天下り官僚達は認可手続きの費用だけで、一生喰っていけるわな(藁)。でもこれって例えば、「CDの売上に影響するからCDの中古販売を禁止する」(実際現在の著作権法を拡大して、このようなコトをやろうとした動きが過去にあった)とか、「本の売上に響くから古本屋を法規制する」とかいった発想と限りなく等しい。だたこれらのコトが実施に正当性を与えるポイントを欠いていて実現を免れたのに対して、電気機器に関しては「安全性」という格好のネタ(つまり正当化する言い訳」があったワケだ。あくまで「一部の業界が利潤をむさぼるためにバイアスをかけて作り上げた法律」であって、「電気機器の安全な使用のための法律」だなんて、誰も思ってまヘ~ん。

さらに視点をともべの音楽活動に移すと、ハッキリ言って困る。ともべの音楽はとりあえずポリシックスさえあれば何とか成立するのだけれど、1982年発売のポリシックスはいかんせん市場に中古台数も多くまた状態も良いものが多いので、少なくともともべが生きている間はメンテ・買い替えともに何とかなると思ってた。それが雲行きが怪しくなって、もしポリシックスが使用不可の状態になった場合には、ともべは完全に音楽活動が断たれてしまう。そればかりか、全体的に「ビンテージ・アナログ・シンセを今だに使っています」がともべの音楽の最大をウリなので、今後の活動に大きく影響が出ることは否めない。アナログ・シンセの新規導入もままならなくなってしまうのだから。。。

世は「地球環境に優しい」コトが最優先される時代。つまり「モノは大切に使いましょう」というコト。中古電気機器の販売を禁止する法律は、日本中に大量の電気機器のゴミの山を築き上げる。さらに同法は、ビンテージ楽器やビンテージ・オーディオといった、「古いモノに高い評価を与える」優れた文化を、徹底的に抹殺する。2重の意味で時代に完全逆行する悪法を、それでも一部の利権のために捻じ曲げた正当化で実施しようとするヤカラを、ともべは絶対に許せない。ともべは今まで、この日記では極力過激な発言は控えてきた。でも今回だけはさすがにガマンの緒が切れたので言わせてもらう。こんな悪法を施行しようとする(経済産業省を含む)日本のジジイどもは、とっとと死んで日本からいなくなって欲しい。ニートやフリーターなんかの若者の生態ばかりやたらとクローズアップ・批判されている昨今の日本ではあるけれど、彼ら若者の現在のあり様は、大人たちの醜い姿の「合わせ鏡」であることに、早く気が付いて欲しい。

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2005年12月25日 (日)

(続編)DVD残酷物語(笑)

20051224 今日わクリスマス・イブ。で、イブの夜になんでブログの更新なんかやってるのか??誰かなんとかしてくれ。(藁)

思えば学生時代のクリスマス・イブは楽しかった。ともべは大学が立教大学でミッション系なモンだから、イヴは真夜中にチャペルで深夜礼拝がある。で、サークルの仲間みんなで深夜礼拝に参加して、イエス・キリスト様に敬虔な祈りを捧げ...そのあと池袋の街に繰り出して居酒屋で朝までドンチャンやるのであった。(笑) バチあたりモンっ!!

...で、今回のお題は前回の続き。DVDは別に意識してコレクションしてるワケではないのだけれど、どんどん増殖して気が付いたら写真のよーになってた(笑)。数えたら80枚以上。哀しきかなオタクのサガ...。

でも写真にあるのは、ほとんど全部ロック系のコンサートもの。まちがってもア○ルトDVDなんかはないからねっと!!(笑) コンサートDVDって基本的に「繰り返し観る」ものだと思うのだけれど、CDと違ってDVDは「通勤電車の中で」とか「パソコンをやりながら」とか、チトきびしい。鑑賞時間を完全に占有されてしまうので、ナカナカ繰り返し観ている時間が取れない。だからほとんどのDVDが一回観たキリになってる。もったいないよネ。

あとブートのライヴDVDのケッコウあるのだけれど、何か画質がビミョーにコマ落ちしたみたいに見えるものもあって、あんまよろしくない。そのスジに詳しいヒトに教えてもらったら、DVDの記録フォーマットであるMPEG2って、PCにはすっごく負荷のかかる処理なんだって。で、エンコーディングの際にPCに十分な処理能力がなかったり、処理時間を短縮してやったりすると、画像がコマ落ちするらしい。だからブートのライヴ・ビデオがVHSからDVDで出直して、かえって画質が悪くなってる、なんてハナシは十分にあることなんだよね。

あと最近のライヴDVD乱発状態に関して思うことは、ともべが新入社員だったころ(1987年くらい)にはまだロック系のライブ・ビデオって珍しかった。ともべはなけなしの給料握り締めて西新宿でブートのビデオ買って、胸をときめかせながら何回も繰り返し観たもんでした。ガブリエル時代のジェネシスのライブなんか、ホント感動モンだったんだから。でも手軽に高画質でライヴが楽しめるようになればなるホド、あのころの新鮮なときめきは、どんどんなくなっていっちゃいましたネ。ちとさみしい...。

あとハナシ変わるけど、ともべようやくMixiに登録しました。この日記もMixiに登録されてます。これからは、Mixiをベースにして音楽活動のネットワークを広げていく予定です。

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