2010年7月11日 (日)

最近買った、紙ジャケCDよもやま...

20100711_1 またちょっくら日記が開いちゃいましたが、家の改装やらイロイロあって、とっても忙しかったのよ~ん。(笑)

で、その間に、またイロイロ買っちゃいました、紙ジャケCD。このトコロも、

「おやぢのボーナス見込んで」(笑)

の紙ジャケのリリース・ラッシュで、

「もーお財布がたまりませんわぁ~...」(泣;)

今回紹介するCDは、事前にお店に予約を入れておいて取り寄せたモノあり、最初は買うつもりなかったんだけれど、リリース情報を見ていたら欲しくなっちゃったモノあり、CDショップで衝動買いっ!!(笑)しちゃったモノありで、様々です。まーいずれもこのところの紙ジャケ・リリースの中で、プログレ系ならば押さえておかなくちゃイケナイものばかりなんだケドね~。

20100711_2で、ちょっと長くなるけれど、購入したCDのリストわ以下の通り。

・「ハージェスト・リッジ」/マイク・オールドフィールド (2CDとDVDのデラックス・エディション)

・「オマドーン」/マイク・オールドフィールド (上記の同様のデラックス・エディション)

ここまで写真①

・「ワークス・ライヴ」/エマーソン・レイク&パーマー (かの「イン・コンサート」の2枚組盤)

・「ブラック・ムーン」/エマーソン・レイク&パーマー (90年代再結成EL&Pの1st)

・「イン・ザ・ホット・シート」/エマーソン・レイク・&パーマー (こちらは上記の2nd。ここまでくると、オリジナルからしてCDだったから、紙ジャケ化の意味が不明なんですが...(笑))

ここまで写真②

・「ファイヴ・ブリッジズ」/ザ・ナイス (エマーソンつながりで、ナイスです。代表的な組曲を収録)

・「エレジー」/ザ・ナイス (ナイスの最終作)

・「オータム’67-スプリング’68」/ザ・ザイス (解散後の発表されたコンピレーション盤)

・「フィルモア・イースト1969」/ザ・ナイス (発掘音源的な2枚組みライヴ)

ここまで写真③

20100711_3・「フィフス・アヴェニュー・バス」/ジャクソン・ハイツ (さらにナイスつながりで、元ナイスのリー・ジャクソンがナイス解散後に結成したバンドの2nd)

・「ラガマフィンズ・フール」/ジャクソン・ハイツ (同じく3rd)

・「バンプ・ン・グラインド」/ジャクソン・ハイツ (同じく4thで、最高傑作!!)

ここまで写真④

・「蒼い楽園」/イースト (ハンガリーを代表するプログレ・バンドの1st)

・「フェイス」/イースト (同じく2ndにして、最高傑作!!)

・「火星年代記」/ソラリス (こちらもハンガリーを代表するプログレの名盤)

・「1990」/ソラリス (同じくハンガリー・シンフォニックロックの2nd)

ここまでが写真⑤

20100711_4・「物語と伝説」/レ・オルメ (イタリアの至宝、レ・オルメの10作目。今回初めて紙ジャケ化された)

・「バンドルズ」/ソフト・マシーン (こちらは説明の必要ナシ。アラン・ホールズワース在籍の唯一の1枚で、待望の紙ジャケ化!!)

ここまで写真⑥

...ってーなワケで、紙ジャケCDが18枚。よくぞぜーんぶ買っちゃいました...(汗;)

「おそろしきかな。オタクのサガ...」(笑)

...で、中にはまだ未聴のものもあるんだけれど、ちょっくら目玉だけコメントしておくと、やっぱ一番の目玉はマイク・オールドフィールドの2枚。特に「ハージェスト・リッジ」は長らくずーっとCD化が待たれていた1974年のオリジナル・ミッスク・バージョンが収録してあります。ともべわ元々のCDであった「ボックスト・ミックス」でこのアルバムを聴いていて、

「なーんか印象の薄いアルバムだなぁ~...」

なーんて思ってたんだけれども、今回

「マニアの間では伝説にまでなっている」

オリジナル・ミックスを聴いてみて、この作品がまごうことなき「チューブラベルズ」の兄弟アルバムであり、また「オマドーン」への架け橋である名盤であることがよーく判りました。

あと、「ハージェスト~」、「オマドーン」ともに2010年の最新ミックスも収録してあるんだけれども、音の定位感を存分に生かした、立体的な音造りがなされています。(ただこの新規ミックス、単にミキシングを替えただけでわなくて、「音の差し替え」も頻繁に行われているよーで...オリジナルに聴き慣れた耳には多少違和感がありますが...)

20100711_5あと、EL&Pの3枚。今回、EL&Pは全作品が紙ジャケ化されたんだけれども、ともべわ新規に紙ジャケ化された3枚のみ購入しました。特にウレしかったのわ「ワークス・ライヴ」のCD2枚組み。でもコレ

「ワークス・ツアーの全貌を収録!!」

みたいな振れ込みになっているんけれども、そもそも「ワークス」発表時のツアーは、例の

「大赤字を出した」(笑)

オーケストラ連行のツアーと、その後のバンドのみのツアーと2回が行われていて、このCDはその2つのツアーの曲目がぐちゃぐちゃ。(笑) 「展覧会の絵」「ピアノ・コンチェルト第1番」なんかわ1回目のツアーのものだし、「ピーターガン」「孤独なタイガー」は2回目のツアーの音源。しかも1回目のツアーの1曲目は「奈落のボレロ」で、エンディングが「庶民のファンファーレ」。もう曲目も曲順もオリジナルなツアー音源からわメッタメタなので、ちょっと要注意。

20100711_6あと、今回はEL&Pつながりでナイスジャクソン・ハイツの紙ジャケも多かったんだけれども、このあたりはどの作品も味はあるものの、やや

「B級プログレ的」(笑)

でもまあ、楽しんで聴けました。

ぜーんぜん期待してなかったのに、思いのほか良かったのが、ハンガリーのイーストソラリスの2バンド。ハンガリーっていうと、当時は共産圏だったんだろーか??バンドの自由な活動はもちろん制限されていて、政府の検閲の中で活動を許されたこの2バンドの音楽は、思いのほか

「イージーリスニング的に健全」

な感じがします。ナカナカあるよーでないこのテの直球インスト・ロック。特にソラリスは、例えばロシアの「ゾディアック」なんかに近いカンジがするし、イーストはもっとジャズっぽい。

さらに、イタリアのレ・オルメの10作目。70年代の活動の末期ながら、色彩的なシンセたっぷりのシンフォニックな歌モノで、これも期待以上に良かったです。

最後はやっぱりこの1枚!!ソフト・マシーン「バンドルズ」。長らく廃盤で、中古市場ではCD1枚に¥5,000以上のプレミア値段が付いていた1枚。ともべわ今回初めて聴いたんだけれども、ここでのアラン・ホールズワースのギターの弾きっぷりにはハッキリ言ってぶっ飛びました!!すさまじいの一言。やっぱ超名盤です。

...ってなワケで、最近買った紙ジャケCDのご紹介。これから8月も例のイエスの再プレスとかイロイロあって、当分紙ジャケのリリース・ラッシュは続く模様。

「も~、お財布の中身がぁぁぁぁぁぁぁぁっつ!!」(泣;)

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2009年11月 1日 (日)

キング・クリムゾンの40周年記念盤!!

20091101_1 写真は先日リリースされた、キング・クリムゾンの40周年記念エディションです。今回リリースになったのわ、「クリムゾン・キングの宮殿」「レッド」の2枚。ほんとーわ「リザード」も同時リリースの予定だったんだけれども、海外リリースの遅延が原因して、こっちわ11月中旬に延期になりました。

この2枚、輸入盤では先行して日本に入って来ていて、海外では通常パッケージのところを、WHDエンターテインメントさんから出ている日本国内盤のみ、紙ジャケ仕様になっています。それも、DVD-AudioHQCDの2枚組みなので、それぞれ片方の紙ジャケで国内盤オリジナルの、もう片方で英国盤オリジナルの紙ジャケ仕様を完全復刻しているのもうれしートコロですネ。特に写真①でご覧の通り、「~宮殿」の国内盤紙ジャケは

「エンボス紙をきちんと再現っ!!」(喜)

してあります。

20091101_2ともべわDVD-Audioの再生環境を持っていないので、もっぱらHQCD(ポリカーボネート素材を使用した高音質CDで、基本わSHM-CDと同じ)の2チャンネル、ステレオ・トラックを楽しんでいるワケなんだけれども、このCD収録に関して、特に「~宮殿」で注意しなければならないコトが1つ。日本語のクレジットに

「2009年リマスター」

との記述があるけれども、これわ完全な誤り。

「2009年リミックス」

がCDには収録されています。つまり、

「オリジナルのミックスとわ別モノっ!!」

です。

聴いたカンジ、各パートの分離が良く、より鮮やかに聴こえます。マイケル・ジャイルズのドラム・サウンドもグッと生ドラムに近くて、よりオリジナルの演奏に忠実なミキシングです。あたかも、目の前でバンド・メンバーが演奏しているよーな、ライヴ感が楽しめます。あと、メロトロンの音量もオリジナル・ミックスよりも大きめです。

で、これわこれで悪くないんだけれども、逆に言えば...

「若かりし頃に聴いていた、ノスタルジーは全く喚起されないよぉぉぉぉ...」

だから2006年にリリースされた、近年発見されたオリジナル・マスターによるHDCDバージョンも、今回のリリースによって手放すワケにわいかなくなりました。それぐらい、聴感上の印象はだいぶん違います。

20091101_3今回のスティーヴン・ウィルソンによるリミックス作業、日本語解説にあるエピソードを読んでみると、ナカナカ面白い。マスターが8トラック・テープでレコーディングされていて、中間に数段階の「サブ・ミックス」が存在していたらしい。この「サブ・ミックス」とゆー概念は、おそらく「トラック・ダウン(もしくはトラック・ジャンプ)」に相当するもので、最初にベーシック・トラックを8チャンネル全部を使って録り終えたならば、それを別の8トラック・マシンに2チャンネル・ミックス作業をしながら移し変える作業を指しているんだろーと思う。そーすれば、新たな8トラック・テープでは残り6チャンネルに別のパートを新たに録音するコトができる。

今回は

「全部のパートを第一世代のマスターに遡って」

みたいなコトが書いてあるから、全パートをオリジナルのトラックからハードディスク・マルチレコーディング環境に移し変える作業から始まったのでしょー。考えてみれば、気が遠くなるよーな作業です。

あと、ハナシわ変るケド、「~宮殿」にはボーナス映像として、「21世紀の精神異常者」の1969年ハイド・パークでのライヴ映像が、部分的ながら収録されています。でもこれわ以前にEL&PのヒストリーDVDにも収録されていた映像と同一なので、見たコトのあるヒトには、目新しい映像でわないです。

20091101_4...で、次わ「レッド」なんだけれども、(写真④)こっちわアルバム本体はあんま目新しくないです。HQCDのマスターも2004年の従来マスターを使用しています。ただコッチの「売り」は満載のボーナス・トラックと映像で、これがとっても興味深いっ!!

ボーナス・トラックとして、「レッド」「堕落天使」のトリオ・バージョンが収録されているんだけれども、リードのパートが抜けている分だけ、リズム・セクション、特にビル・ブラッフォードのドラムスが鮮明に聴こえます。ともべわこの「レッド」とゆーアルバムを、ブラッフォードのベスト・パフォーマンスだと認識しているんだけれども、そのブラッフォードのドラミングがどんなに素晴らしかったかを再認識できる恰好の1枚です。

20091101_5さらに、今回のリリースで一番の話題となっているのが、1974年のライヴ映像が4曲も収録されている点です。

「こんな映像、残っていたんですねぇ~...」

「太陽と戦慄パート2」「夜を支配する人々」「人々の嘆き」「スターレス」の4曲が収録されていて、細身の超カッコイイ!!ジョン・ウェットン、明らかにバンド・アンサンブルの中心であったであろう、恐ろしくエネルギッシュなビル・ブラッフォード、金色のジャケットに身を包むも、長髪でないのがちょい悲しい(笑)デヴィッド・クロス、終始「カメラ目線」(笑)の御大ロバート・フィリップと、

「4人ともエラくカッコイイっ!!」

のデス。

このメンツでよもや「スターレス」のライヴ映像にお目にかかれる日が来よーとわ...

「ウルウル...」(涙;)

スタジオ・レコーディングの前に、ライヴのレパートリーとしてはクァルテット編成で演奏されていたこの曲、昔はライヴ録音を聴けるだけでも有難かったのに...。

ってなワケで、キング・クリムゾンの40周年記念エディション、今後、順番に全アルバムがリリースされるんだろーけれども、次の「リザード」には特典映像は入ってないらしく、ここわひとつ...

「1974年のセントラル・パークでのラスト・ライヴでの映像わ、必ず入れてネっ!!」

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2009年7月27日 (月)

ラッシュの紙ジャケが発売になりました!!

20090726_1 写真わ先般リリースされた、ラッシュの紙ジャケCD12枚。今回リリースされたのわ、1st「閃光のラッシュ」から14th「ホールド・ユア・ファイアー」までの合計12枚です。なぜか今回のラインアップからは、2枚のライヴ・アルバムは抜け落ちています。ちょっと残念...。

そもそも今回の紙ジャケ、ホントーわ

「大人買い」(笑)

するつもりはなかった。もともとプラケのCDでも「パーマネント・ウェイブズ」1枚しか持っていなかったので、学生時代にはケッコウ聴いてはいたんだけれども、それほどコダワリはなかった。ただたまたま立ち寄ったCDショップで並んでいるのを見かけて、とりあえず「最高傑作」と言われている「西暦2112」「パーマネント・ウェィブズ」「ムービング・ピクチャー」の3枚のみを購入してみました。で、改めて聴きなおしてみると、

これがエラい良かったっ!!

そこで慌ててHMVのオンライン・ショップに残り9枚をオーダーした次第です。ラッシュを全体を聴く、イイ機会だと思ったしネ。

ただ、今回このブログでラッシュの音楽に関してあれこれ言うのは、ちょっと気が引ける気がします。と、ゆーのもある種、熱狂的なファン層(ほとんど「ラッシュ信者」に近い...)を持っているバンドだけに、ともべの浅薄な解釈では、適切な内容が書けないからです。今回初めて12枚まとめて聴いたので、まだまだ

「ラッシュ初心者」(笑)

ですから...。

20090726_2ただ12枚ぜーんぶ聴いた感想としては、ラッシュっていうとプログレ的な要素が強いイメージがあったのだけれど、ちょっと

「プログレの耳だけで聴くにはちょっとツラい...」

イメージを持ちました。例えば、ドリームシアターなんかがメタル・ファンには「プログレ」と認知されていても、純然たるプログレ・ファンの耳には

「ゼッタイにプログレには聞こえない」

のと、同じよーな感じカモ知れないデス。ラッシュの音楽に関しても、複雑な変拍子や大作志向の曲構成、哲学的な歌詞など、プログレ的要素は満載ながら、どーしても「純然たるプログレ」にわ聴こえない。

1つには、彼らが「ギター・トリオ」であるとゆーコトが、一番大きいと思います。一般的にプログレってゆーと、

花形は「キーボード」

ですから...。ともべも一応シンセ奏者なので、どっちかとゆーとキーボードがメインのプログレばっか聴いていて、だからラッシュみたいなストレートなギター・トリオの音楽って、ちょっと解釈に困る...。実際、彼らの音楽ってプログレばっかぢゃーなくって、レッド・ツェッペリンの影響も多大ですから...。ストレートなシンプルさとプログレ的な複雑さが混在しているバンドなので、聴いていてちょっと「音楽的な立ち位置」が明確に把握できなくなるのデスね。(あくまで「ともべの耳には...」と、ゆーハナシです。念のため...)

ただ、そーいったある種の「抵抗感」わあるにせよ、ラッシュの音楽を今回非常に魅力的に思ったのも、また事実です。特にニール・パートの超テクニカルかつタイトなトラミング。このドラムのリズムに身を委ねているたけで最高に気持ちが良いのだから、ある種

「中毒性のある」(笑)

音楽です。あと、彼らの音楽の「ストーリー性」。基本「ロック・オペラ」なので、それを他のプログレバンドだったらシンフォニックなキーボードたっぷりに表現してしまうところを、最低限のシンセ音だけで、シンプルにギター・トリオで表現してしまうトコロが、やっぱ彼らのスゴさでしょー。

20090726_3あと興味深いのは、ラッシュの音楽を理解するためには、歌詞の理解が必須であると言われている点です。ファンが歌詞の理解を前提に音楽を聴いているバンドって、あんま無いと思う。実際、日本国内のみならず、世界中に

「ラッシュの歌詞だけを専門的に研究している」

ファンも大勢いるらしく、ロック界では珍しい例だと思います。(これがボブ・ディランとかだったら、まだワカルんだけれどもネ...)

歌詞の意味が非常に哲学的かつ深遠なのわ、他のプログレ・バンドも同じです。でも「歌詞の理解を前提に音楽が聴かれている」のわ、せいぜいピンク・フロイドぐらいぢゃーないでしょーか??例えば、イエスジョン・アンダーソンの歌詞を、意味を理解した上で音楽を聴いているイエス・ファンを、

ともべわ知りません(笑)。

ジェネシス「幻惑のブロードウェイ」わ、過去様々な観点から歌詞の解釈が行われたよーですが、あのピーター・ガブリエルの超難解な叙事詩を、「内容を理解して聴いている」ファンわ、全く不理解なともべも含めコッチもごくまれでしょー。

プログレ・ファン(特に日本の...)の一般的なスタンスわ、

「ハナから理解できないものわ、とりあえず完全に無視して、純粋に音楽だけを楽しむ」(笑)

だと思うのです。だから一般的にプログレの歌詞がいかに意味深長なものであっても、あまりそこには深く言及されない。まあ、

「ワケの判らなさの度合いにもよる」(笑)

のでしょーが、だからラッシュの音楽の歌詞を重視した聴かれ方が、より一層ユニークだと思うのデス。

最後に、ラッシュの音楽的な変遷を少し。デビュー・アルバムの「閃光のラッシュ」では、まだまだ彼らが信奉するレッド・ツェッペリンの影響が大です。でもすでにここから、後のプログレ的な要素もチラホラ...。2ndの「夜間飛行」でドラムスがニール・パートに交代し、黄金のラインナップが完成します。ここから4th「西暦2112」までで、ラッシュの音楽は完成期を迎えます。

ライヴ盤を1枚はさんで、6th「フェアウェル・トゥ・キングス」から9th「ムービング・ピクチャーズ」までは正に絶頂期っ!!充実した内容と、圧倒的な完成度を誇っています。さらに2枚目をライヴ盤をはさんで、11th「シグナルズ」から14th「ホールド・ユア・ファイアー」までは、よりシンプルかつ現代的になった、方向転換期です。やや、当時全盛を極めていた「産業ロック」からの影響もいくらか見て取れます。

...ってなワケで、今回のラッシュの紙ジャケCD。リマスタリングが10年以上前と古い点と、でもジャケットはオリジナルのカナダ盤を忠実に再現しているなど、ファンの間では賛否両論なよーです。でも、ともべ的には今後この深遠なバンドを深く研究していく上で、格好のリリースだと思っています。

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2009年6月 7日 (日)

キャメルの紙ジャケCDが発売になりました!!

20090607_1 写真わ先月無事に発売となった、キャメルの紙ジャケCDです。今回発売になったのわ、デビュー・アルバムの「キャメル」からDECCAレーベル時代の最終アルバム「プレッシャー・ポイント」までの合計12枚。で、例によってディスクユニオン・プログレ館さんで

「12枚まとめ買い」(笑)

すると、CD12枚がキレイに収まる「キャメル・ボックス」が特典で付いてきます。(写真①)ボックスのデザインも「ブレスレス」のジャケットを採用していて、見た目にもとってもキレイですネ。

今回キャメルのアルバム12枚が紙ジャケ化されたコトによって、その後の「ダスト・アンド・ドリームズ」以降のアルバムやライヴのアーカイヴ・シリーズは以前に全てWHDエンターテインメントさんから紙ジャケ化されているので、

キャメルの全作品が紙ジャケ化された!!

コトになります。この快挙を、まずわ素直に喜びましょー!!

20090607_2...で、今回の紙ジャケなんだケド、まずは全作品が今話題の高音質SHM-CDです。さらに、気になるのわマスタリングの年代。「キャメル」「ミラージュ」「ライヴ・ファンタジア」が、以前の紙ジャケと同一の2002年英国製リマスターを採用しています。「スノーグース」「ムーンマッドネス」「雨のシルエット」の3枚が、先般輸入盤でも日本に入ってきていた「デラックス・エディション」で、2009年英国製のリマスターです。さらに残りの「ブレスレス」「リモート・ロマンス」「ヌード」「シングル・ファクター」「ステーショナリー・トラベラー」「プレッシャー・ポイント」の6枚が、純粋に日本製の2009年24bitリマスターを採用しています。だから12枚一挙に紙ジャケ化されたとわいえ、内容的にはけっこうバラけているんですネ。

20090607_3ただファンにとって一番ウレシイのわ、長年紙ジャケ&リマスター化が切望されていて一向に実現しなかった、「雨のシルエット」以降の作品(「ライヴ・ファンタジア」は除く)の紙ジャケ化でしょー。既発のプラケースのCDは、マスタリングも古く、音も悪かったですから...。「ブレスレス」のラクダや「リモート・ロマンス」の宇宙飛行が良い音質で甦ってきたときには、ともべもオーディオの前で涙がちょちょ切れちゃいました。(笑)ある意味、

「よーやく夢が叶ったよぉぉぉぉぉぉっ!!」(泣;)

ってなカンジわありますネ。

20090607_4...で、今回のリリースを、

①2002年英国リマスター

②2009年英国リマスター

③2009年日本リマスター

に分類してちょっくらレビューしてみたいと思いまふ。

まずは①の2002年英国リマスターの「キャメル」「ミラージュ」「ライヴ・ファンタジア」の3枚。今回リリースの中では、この3枚が一番付加価値が低いんぢゃーないだろーか??2002年に紙ジャケ化されたものを、今回SHM-CDに移行しただけなので...。ちなみにこの「ライヴ・ファンタジア」の曲構成、ともべ個人的にわ

完全に「×」(笑)

です。ボーナス・トラックがテンコ盛りなのわいーんだけれど、旧アナログ・レコードの曲順を完全に無視して、オリジナル・トラックとボーナス・トラックを曲順ゴチャ混ぜにしてライヴを再構成してある。レコードで擦り切れるホド聴きなれた耳には

「愛着感が台無しじゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」

って、思ってしまうのデスね。せめてボーナス・トラックだけわまとめてCDの後半にとか...して欲しかった。

20090607_5さらに、②2009年英国リマスターの「スノーグース」「ムーンマッドネス」「雨のシルエット」の3枚。特に前者の2枚は、ボーナス・ディスク付きの豪華2枚組みです。リマスターの音質的には

「まあまあフツー...」

ながら、この3枚の一番のアドバンテージはなんと言っても

ライヴの音源が満載っ!!

な点でしょー!!それもそれぞれのディスクで、該当する時代のライヴを収録してあります。正に彼らのライヴ・パフォーマンスの素晴らしさを堪能できる3枚です。特にともべが一番大好きな「スノーグース」のライヴ音源が、この3枚だけで数バージョンも収録されているのだから、ファンにわもー

「たまりませんわぁ~!!」(笑)

コレわゼッタイに「買いっ!!」でしょー!!

最後に、③2009年日本リマスターの「ブレスレス」「リモート・ロマンス」「ヌード」「シングル・ファクター」「ステーショナリー・トラベラー」「プレッシャー・ポイント」の6枚。ともべ個人的にわ、今回のリリースの中では、この6枚が

「一番の目玉っ!!」

なよーに思います。他のアルバムに比べても、日本の24bitデジタル・リマスターの技術はとっても秀逸です。音の中域から高域に、キメ細やかな音の膨らみがあって、聴感上アナログ・レコードに近いカンジの温かみがあります。今回リリースの中では、一番音が良いと思いました。特に「ブレスレス」、「リモート・ロマンス」、「ヌード」の3枚は、まだ10代の頃にアナログ・レコードで擦り切れるホド聴いた愛聴盤なので、懐かしさもひとしおです。

ただこの6枚、日本独自企画とゆーコトで、ボーナス・トラックは一切収録されていません。今までの流れから言うと、今後、英国リマスター&ボートラ満載で再リリース、なーんてコトも十分ありうるワケで...これから先

「二重の買い物にならないかなぁ~??」

とかが、ちょっと心配...。

20090607_6今回のキャメルの紙ジャケ、1枚モノが¥2,800、2枚組みが¥3,800とちょっとお高くて、そのあたりが一部方面には不評を買っている昨今のユニバーサルさんなんですが、でもそこはさすが、ちゃーんと値段相応の付加価値が付くよーに配慮はされています。

まず、「ミラージュ」と「ムーンマッドネス」の2枚には、米国リリースのデフ・ジャケがこれも紙ジャケで付随しています。(写真⑤)コレがけっこうウレしかったりする。学生時代に輸入レコード屋でコレ見かけて

「何コレ??新譜??なーんだ、ジャケット違いじゃーん!!」(笑)

とか、誰もが思った想い出が甦ってきますネ。

さらに、アナログ・レコードのレーベル面レプリカがシリアル・ナンバー入りで付いてくるし、各種インサート類もきっちりと再現してあります。紙ジャケのオビも、

アナログ・レコードの国内盤オビを完全復刻っ!!

その上2009年英国リマスター盤には、例によってムーディー・ブルースのCDと同じ音楽ライター、アンドリュー・パウエル氏による超詳しいライナー・ノートの完全対訳までが付いてきます。(写真⑥)だから盤がSHM-CDになっただけぢゃーないので、ナカナカお買い得なのでわないでしょーか??

...ってなワケで、このボックス・セットが届いてから、ほぼ「キャメル漬け」(笑)だったこの10日間ほど。でも意外なほどに

「食傷はしなかった」。

やっぱともべ好みの名バンドなんだと思いまふ。ひたすら彼らの美しい音楽に酔いしれました。

あとわ現在も闘病中の、親日家、アンドリュー・ラティマー氏の一日も早い回復を、心より祈るばかりなのです...。

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2009年5月23日 (土)

ルネッサンスの紙ジャケCD発売!!

20090523_1 写真わ先日の5月20日に無事リリースされた、ルネッサンスの紙ジャケCD5枚。ともべのトコロにも無事「新宿レコード」さんから届きました。今回リリースになったのわ、BTMレーベル時代の「運命のカード」「シェラザード夜話」「カーネギー・ホール・ライヴ」と、I.R.S.レーベル時代の「カメラ・カメラ」「タイム・ライン」の計5枚。BTM時代の3枚は2002年にアルカンジェロさんから一度紙ジャケ化されていますが、I.R.S.時代の2枚は紙ジャケはおろかCD化自体が国内盤としては初出です。

...で、今回の紙ジャケ、

「再発の3枚わ、どーしよーかなぁ~...」

って思ってたんだけれども、今回特に2009年の24ビット・リマスターを採用とのことなので、購入を決めました。さっそく聴いてみたカンジ、

「音、イイよぉぉぉぉぉぉっ!!」

でした。全体に音の中域から高域の成分が豊かで、ふくよかな温かみとキメ細かさをカンジます。音の輪郭も既発モノよりはるかにクリアで、

「このアルバムって、実わこんなに音が良かったんだぁ~...」

って、新たな発見がありました。特にアルカンジェロ盤は2002年とゆーコトもあり、音質の面ではイマイチだったので、イイ買い物をしたと思いました。

20090523_2今回のアルバムを順を追って説明すると、「運命のカード」は1974年にリリースされた、アニー・ハズラム体制としては3枚目のアルバムです。なおかつバンドの世界的ブレークのキッカケとなった記念すべきアルバムでもあります。個人的に、初期ルネッサンスとしてはこの「運命のカード」が、

「ともべ的にわ一番好き!!」

です。楽曲の完成度がグンと高い上に、彼らの音楽の「明快な叙情性」が端的に楽しめるからです。収録されている曲目も本当に佳曲ぞろいです。

続く「シェラザード夜話」は、4枚目のバンドとしてはピークを示す作品です。特に彼らとしては後の代表曲となる「オーシャン・ジプシー」を含んでいて、この曲の美しさには格別のモノがあります。

日本でもこの曲のファンが一番多いんぢゃーないかなぁ~??

そのくらいの名曲。あと、旧レコードのB面全部を費やした大作組曲「シェラザード夜話」が収録されていて、これが世間一般に本作を

「ルネッサンスの最高傑作!!」

と認知させているゆえんです。この曲も名曲ながら、アルバム全体に「音楽の明快さ」とゆー意味では、3rdに比べてやや後退しているよーに思います。だから、ともべ的にわ

「次点」(笑)

です。

20090523_4_2さらに、2枚組みの「カーネギー・ホール・ライヴ」。ともべ高校生に時分に、レコードを擦り切れるホド聴きました...(笑)。ある意味、初期ルネッサンスの集大成。収録されている曲も、1stから4thまでまんべんなく、当時の彼らのステージを堪能できます。ただ、高校生の当時から、ともべ的にわやや不満を持っていた1枚でもあります。全体的に彼らのナンバーの中ではインストゥルメンタルに重点を置いた大作を中心に選曲されているので、音楽的にはやや判りづらい。もーちょっと明快な小品も収録して欲しかったとゆーがホンネ。さらに2ndの「燃ゆる灰」が旧レコードの4面全部を費やした23分バージョンで収録されているのわ、

個人的には完全に「×」(笑)。

延々と続くベース・ソロにはちょっと食傷します。

ちなみにココまでのBTM時代の3枚、過去の長い間、権利関係のトラブルを抱えていて、CD化がされなかったモノ。具体的には良く知らないんだけれども、なんでも当時の権利所有者がCD化を一切許可しなかったとか。一時は

「将来的にもCD化はまず望めない」

とまで言われていた作品。それが1990年代ぐらいだったか、海外のどっかのバッタ屋的レーベル(TRCだったか...)が、おそらく

「権利関係、天下御免っ!!」(大笑)

で、強引に盤起こしでCD化しちゃったのが、最初だったよーに思う。これが問題なくにCD化される時代になって、ホント良かったですネ。

...で、ココまでがいわゆるルネッサンス全盛期の作品なんだケド、CDで音楽だけ聴いていると、この頃のルネッサンスって、マイケル・ダンフォードがリーダーで、アニー・ハズラムがフロントで...って、考えちゃうんだけれども、これわちょっと違う。先般突然発売になって、品質に問題アリで(ビデオの再生速度が遅かった)急遽回収となった当時のライヴDVDを見てみると、彼らのステージのフロント・マンはなんとベース&ボーカルのジョン・キャンプなのデス。しかもジョンがメインのフロントで、アニーはやや一歩下がったカンジの「双頭フロント」。マイケル・ダンフォードなんてあくまでも裏方で、

スポットライトも満足に当たらない(笑)。

「音だけ」だと、ナカナカ判らない部分もあるんですねぇ~...。

20090523_3_2...で、ハナシを元に戻して、今回発売のCDの残り2枚。「カメラ・カメラ」は1981年にリリースされた、一応「再結成ルネッサンス」「碧の幻想」リリース後、バンドは一旦解散している)のアルバムです。このアルバム、ともべも一応1981年の冬にリアル・タイムで聴きましたが、さすがにブッ跳びました。

「こんなん、ルネッサンスぢゃーないやぁ~!!」(泣;)

って、大衝撃だった1枚。とくかく今までの「ナチュラルで美しいクラシカル・ロック」に打って変わった「ニュー・ウェイヴ志向」。どハデな衣装を着たバンド・メンバー達...。

「なんで、こーなっちゃったのぉ~??」

を、100回ぐらい連発しました。(笑) でもそんな音楽の中にも、過去のルネッサンスの音楽的要素はここそこにちりばめられていて、半ばブン投げつつも(笑)、そのワリにはケッコウ良く聴いた1枚だったよーに思う。

続く「タイム・ライン」は、1983年の作品。ここまで来ると、ともべもオリジナルのリリースでわ購入をパスした記憶があります。だからCDで後追いで聴きました。前作までの「ルネッサンスとしての意地」もそこまで。本作では過去のルネッサンス・サウンドを、あくまでポップな歌モノの中に昇華させています。また、ドラムにイアン・モズレー(現マリリオンの...)が参加していて、今聴けばコレわコレでケッコウ悪くない。その後のアニー・ハズラムのソロ作なんかには、あるいはこの作品が一番近いカモ知れない。

...ってなワケで今回のルネッサンスの紙ジャケCD,再紙ジャケ化のものも含まれていますが、ジャケットの造りも良くて、なにより2009年24ビットのリマスターは音質も良いので、ナカナカお買い得なのでわないでしょーか??

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2009年3月 1日 (日)

タンジェリン・ドリームの紙ジャケCD発売!!

20090301_1 写真わ2月25日にリリースされた、ジャーマン・エレクトロニクスの雄、タンジェリン・ドリームの紙ジャケCD。ともべのトコロにも、「新宿レコード」さんから無事届きました。今回リリースになったのは、ヴァージン・レーベル時代の3rd「リコシェ」から7th「フォース・マジョール」までの合計5枚。同時にヴァージン・デビュー作「フェードラ」と2ndの「ルビコン」も発売になっているんだけれども、コッチは2004年リリースの再発です。

今回のタンジェリン・ドリームの紙ジャケ、マスターわ1995年のリマスター盤を使用しています。コレはコレで音、イイんだけれども...2000年代の最新リマスターぢゃーないトコロが、ちょっと残念...。まあ、EMIミュージック・ジャパンさんなので、自前ではリマスターをやらないレーベルだから、仕方ないんだけれどもネ...。

20090301_2...で、今回のタンジェリンの紙ジャケ、順番にちょっと紹介してみると、1st「フェードラ」は、ヴァージン・レーベルでの世界デビュー作ながら、まだまだシンセサイザー・アンビニエント・ミュージック的な色合いが強い作品。そーいった意味で、世界デビュー前の「Ohr」レーベル時代の作品の延長線上にあります。ただココですでに例の

「シンセサイザーのアナログ・シーケンサーを使用したミニマル・ミュージック」

が萌芽してきていて、続く「ルビコン」でこの方法論が完全に確立します。この「ルビコン」は初期のタンジェリン・ドリームの音楽の完成形として、一般に最高傑作として推されているもの。この「ルビコン」、ともべも昔はヘヴィー・ローテーションで聴いたっけ...鳥の泣き声のやうなシンセ音と、アナログ・シーケンサーによる強烈なビート感が大好きでした。

20090301_3続く「リコシェ」はライヴ盤です。とわ言っても、当時のヨーロッパ・ツアーの全録音音源から、編集をして1曲に仕立てたシロモノ。コッチになると、

エレキ・ギターやドラムスもバリバリっ!!

で、カナーリ「動的な」印象を与えます。ちなみにこの「リコシェ」時代のライブ、当初はピンク・フロイドニック・メイスンが全面的に参加する予定だったのが、諸般の事情で一部のステージのみの参加にとどまったとのこと。確かにこの「フェードラ」から「リコシェ」までのタンジェリンって、例えば「おせっかい」あたりのピンク・フロイドの影響がスッゴク濃厚だと思いまふね。ちなみにこの3作、シンセだけぢゃーなくって、メロトロンもバリバリです。

「初期のタンジェリンって、ここまでシンフォニックだったっけ??」

って、ともべ自身も再確認をした次第...。

続く「ストラトスフェア(浪漫)」は、彼らが大きく方向転換した作品です。これまでのインプロヴィゼーション主体の抽象的な音楽に替わって、きちんと作曲され、明確なメロディーを持った「具体的な」作風。シンセの音的にも前3作よりはずっと前に出てきています。個人的には、このあたりがその後のタンジェリンの音楽性を方向付けたかと思っています。この方向で、以降の「イクジット」「ロゴス」に繋がるカンジがアリアリ...。で、続く「アンコール・ライヴ」は1977年のアメリカ・ツアーからのライヴ音源で、ピーター・バウマン在籍時の最後の作品。レコードだと2枚組み、CDでも1枚モノ71分に及ぶ大作ながら、音的にはきちんと作曲された音楽とインプロヴィゼーションの中間的なモノを感じます。特にアルバム・ラストでのブラス系のリード・メロディーは、深い哀愁を感じて秀逸!!

20090301_4でも続く「サイクロン」「フォース・マジョール」の2枚わ頂けなかった。いきなりバンド・アンサンブルに急接近した歌モノで、明らかに失敗作。

(エドガー・フローゼご自身が「失敗作だった...」って認めているんだから、いーでしょー!!(笑))

「聴く価値がない」とまでわ言わないし、それなりに興味深い作品ではあるのだけれど、でも明らかに、本来あるべき姿とは「違う」。この2枚、1978年、79年の発表で、世はパンクの嵐が吹き荒れているまっ最中。かのヴァージン・レーベルも、例えばマイク・オールドフィールドなんかにポップな作風を強要していた時代。やっぱタイトルの

「サイクロン」(台風)って、パンクの嵐??(笑)、

「フォース・マジョール」(不可抗力)って、レーベルからの圧力??(笑)

だったのかしらーん??

タンジェリン・ドリームっていうと一応は「ジャーマン・ロック」なんだケド、彼らの音楽って、厳密には

「ジャーマン・ロック」の域を出ている

と思います。それはレーベルがイギリスのヴァージンというワールド・ワイドなディストリビューションを持っていたコトが一番の要因なんだろーけれども、音楽的にも典型的な「ジャーマン・ロック」とは確実に異なる。例えばジャーマン・ロック最大の特徴である「反復音楽」に関しても、例えばカンアシュラ・テンペルなんかとわ違って、そこに

「非常にヨーロッパ的な叙情性」

を感じる。あるいは同じドイツでもノヴァーリスからエニワンズ・ドーターなんかに至る、「ドイツ・ロマン派」の流れを汲んでいるのかも知れない。そこが基本、

「ジャーマン・ロックわ嫌いっ!!」(笑)

なともべでも、タンジェリン・ドリームだけは大好きな理由なんだよネ。

最後に一応断っておくと、ともべ的に一番好きなタンジェリン・ドリームは、この後の「タングラム」以降、つまりエドガー・フローゼクリス・フランケヨハネス・シュメーリンクの3人がメンバーだった時代です。(通称「泣きのプログレ」時代...(笑))作品的には前述した「イクジット」「ロゴス」「ハイパーボレア」あたりが一番のお気に入り。だから一応

「順番に...」

とわ思っているのだけれども、今回発売された以降のアルバムも、早く紙ジャケ化してほしーと願っています。

現在でも、

エドガー(犬に似てる)フローゼ(笑)

親子によって、延々と現役で活動を続けるタンジェリン・ドリーム。まあ、今のタンジェリンにわ、ほっとんど興味ないんだけれどもネ...(笑)

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2009年2月 1日 (日)

ウェザー・リポートの紙ジャケCD!!

20090201_1 写真わウェザー・リポートの紙ジャケCD、合計16枚。新年が明けてから、実わこのウェザー・リポートにドップリとハマっていて、ヘヴィー・ローテーションなCDたちなのデス。

なんで今更ウェザー・リポートなの??

コトの発端は、昨年末に新宿のタワー・レコードへ行った際に、音楽書籍売り場でシンコー・ミュージック「ジャズ・ロック」なる本を購入したのがキッカケ。いわゆるCDのレビュー本なんだけれど、ジャズ・ロックに焦点を当てて600枚のアルバムがレビューされています。

この本がメッチャ面白かったっ!!

一言に「ジャズ・ロック」って言っても、マイルス・デイヴィス「イン・ア・サイレント・ウェイ」から「ビッチェス・ブリュー」に端を発したアメリカのジャズ・ロック、つまりマハヴィシュヌ・オーケストラリターン・トゥー・フォーエヴァー、そしてこのウェザー・リポートからなる「3大バンド」だけでわないんデスね。

20090201_2時期を同じくして、イギリスにはソフト・マシーンを中心とするカンタベリーの一派があったし、またイアン・カー&ニュー・クリアスを中心とするブリティッシュ・ジャズ・ロックからの流れもありました。一方フランスにはデヴィッド・アレン率いるゴングを中心とする一派が存在していたし、またイタリアにはアレアなど「社会性の強い」ジャズ・ロック・バンドがあったワケで、一言に「ジャズ・ロック」と言っても大西洋をはさんで世界中の流れとして存在していて、またお互いに強く影響しあっていたのデス。

そーんな世界中で咲き乱れたジャズ・ロックの流れを、クロスオーバーだろーがフュージョンだろーが、はたまたプログレだろーがユーロ・ロックだろーが、ぜーんぶ一緒くたにしてゴチャまぜにレビューしているのがこの本。

この節操の無さはいったい何??(笑)

でもこーやって見ると、ジャズ・ロックってジャンル(??)わ、ますます収拾がつかなくて、混沌としている分だけにとっても興味が尽きない。で、この「ジャズ・ロック」なる本にも、大々的にレビューされているのが、初期のウェザー・リポートなのデス。(前置きが長くてスンマセン...)

20090201_3...で、カンジンのウェザー・リポートの紙ジャケCD。実わ1997年ごろに発売された旧規格の紙ジャケを所有していて、ただしジャコ・パストリアスが初めて参加した「ブラック・マーケット」以降のアルバムしか持っていなかった。(写真だとオビが青いヤツね)今回興味の対象わあくまで「初期の」ウェザー・リポートだったモンだから、デビュー・アルバムの「ウェザー・リポート」から6thの「テイル・スピニン」までの6枚を今回追加で購入しました。ただこの「新規格の」紙ジャケCD(写真だとオビの赤いヤツ)、リリースが2007年の春で、発売から2年近くが経過している。たから6枚ぜーんぶ手に入れるのにえらい苦労致しました...。特に一番聴きたかった1stの紙ジャケはどっこにもなくて...高田馬場の紙ジャケに力を入れている某CDショップで、ようやく手に入れた次第...。

20090201_4で、そのウェザーの音楽。コレわもーともべがとやかく言えるよーなシロモノでわない。ジャズ・ファンもしくは「超耳の肥えたリスナー」向けの音楽なので、

稚拙なコメントは差し控えさせて頂きマス。(笑)

ただ、10年以上前にジャコパス参加以降のアルバムを全部聴いて、好きながらも「???」な部分も多かったその音楽は、その後ともべ自身もブリティッシュ・プログレ系のジャズ・ロックの洗礼を受けたおかげで、ずーっと良く理解できるよーになったとわ思いまふね。

さらに、ともべ的にはジャコパス参加以降の、良くも悪くも「フュージョン・ミュージックの影響を受けた」ウェザーよりは、純然たるジャズ・ロックとして聴ける初期のウェザーのほーが好き。とゆーか、より身近に感じる。特に1stから4th「スウィート・ナイター」までのウェザーって、例えばソフト・マシーンや、ライヴでインプロヴィゼーションが炸裂している初期のキング・クリムゾンなんかとも、

演ってるコトは基本的にあんま変わんないじゃーん!!

とか思うのデス。よーわ、「プログレの耳」で聴いて大丈夫なのは、ワリと初期のほう。

あと、ウェザー・リポート歴代のリズム・セクションの中で最強なのわ、ジャコ・パストリアスピーター・アースキンと決まっているのですが、ともべの好み的にはドラムスはオマー・ハキムのスタイルのほうが好きだったりする。このハキム時代のウェザー、学生時代に中野サンプラザへライヴを観に行ったんだよなぁ~...。

...ってなワケで、最近お気に入りのウェザー・リポートの紙ジャケCD。このヘンになると「音楽の中身」のコトわほっとんど書けないんですが...ごめんちゃい。(笑)

ザヴィヌルとジャコパスわ、今頃天国でセッションしてるのかしらーん??

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2008年12月20日 (土)

アラン・パーソンズ・プロジェクトの紙ジャケCD発売!!

20081220_1 他のネタが多くってすっかり遅くなっちゃいましたが、待望のアラン・パーソンズ・プロジェクトの紙ジャケCDが11月下旬に無事にリリースされました!!今回リリースになったのわ、1st「怪奇と幻想の物語」から10thの「ガウディ」までの合計10枚。ちなみに「怪奇と~」だけわ以前に紙ジャケでリリースされていて、今回はSHM-CDでの再発。だからともべわコレだけわ購入を見送りました。(前回の紙ジャケお持っているので...)

ちなみにこのアラン・パーソンズ・プロジェクトの紙ジャケ化、この日記でもたびたびご紹介しているよーに、海外では去年からリマスター化が進められていて、日本にもプラケの輸入盤でリマスター盤が入ってきていました。ただ順番的にオリジナルのリリース順を全く無視したリマスター作業が行われたものだから、日本での紙ジャケ化に

「待ったっ!!」

がかかっていたモノです。これがこの秋にようやく最終章の「イヴ」「アンモニア・アヴェニュー」「ガウディ」のリマスター作業が完了して、ようやく全作出揃ったトコロで日本での紙ジャケ化が実現したモノです。

めでたしめでたし...。

20081220_2で、今回の10作品、音質的にはどれも本当に素晴らしいのデス。アラン・パーソンズご自身のリマスターが良い上に、今話題のSHM-CDなワケですから...。しかもどのアルバムにも貴重なボーナス・トラックが満載っ!!さらに紙ジャケットの造りもとっても良くって(「アイ・イン・ザ・スカイ」なんかわ金インク使用だし、「ステレオトミー」に至ってはビニール・カバー付きの特殊ジャケを再現しています)、さらにダメ押しは英文ライナーの全文対訳と、日本人ライターよる解説も付いて...マニアならゼッタイに

「買いっ!!」

でしょー。

アラン・パーソンズ・プロジェクトの音楽性についてはこの日記でもたびたび触れているのデスが、今回も簡単に...。ちなみにともべとアラン・パーソンズ・プロジェクトとの出会いは、忘れもしない1981年の春。ラジオの全米チャートから流れてくる「タイム」(時は川の流れに)を聴いて、なんて美しい曲だろーと思った。さっそく中古レコード屋で「運命の切り札」を購入して、それ以来の長ーいお付き合い。だから「怪奇と幻想の物語」「アイ・ロボット」「ピラミッド」「イヴ」の4作品は後追いで聴いたんだけれども、個人的にはイマイチな印象を持っています。

何かが足んない??

そう、最終的には「ヴォイス・オヴ・アラン・パーソンズ・プロジェクト」となるエリック・ウルフソンのリード・ボーカルは、実は「運命の切り札」からなのデス。

20081220_3彼らのアルバムの中で

「どの頃の作品が旬か??」

といった疑問への回答は、おそらく大方のファンの見解が一致するトコロだろーと思います。5th「運命の切り札」が確実にブレーク・ポイント。それ以降、「アイ・イン・ザ・スカイ」「アンモニア・アヴェニュー」「ヴァルチャー・カルチャー」の3作を、ともべはあえて

「アラン・パーソンズ・プロジェクトの3部作」(笑)

と呼びたい。「自分達の音楽が世界的に売れること」を自負とした、絶対的な自信に満ち満ちた作風。ポップな作品はよりキャッチーに、バラードはより美しく、オーケストレーションはより壮大に...正に

「完璧な3枚!!」

です。

しかしその後、1986年の「ステレオトミー」では若干の頭打ち。セールス的にもあまり振るわず、しかし1987年の最終作「ガウディ」では見事な返り咲きを果たしました。かつての華やかかつ壮大なサウンドが帰ってきていて、健在ぶりをアッピールすると同時にセールス面でも高ポイントをマーク!!

20081220_4今回の紙ジャケ化に際して、改めて彼らの全作品を聴き直してみたんですが、10枚のアルバムで紆余曲折があったにせよ、また「売れた時期」、「売れなかった時期」があったにせよ、彼らの音楽は一貫して

「驚くホドに変っていない」

です。例えば、1stの「怪奇の幻想の~」と最終作の「ガウディ」を聴き比べてみても、

「基本的に演ってるコトは、一定の枠組みの範囲内でほぼ同じ」。

それほどに「終始一貫した作風」まあ、ほっとんど全曲をエリック・ウルフソン一人で書いていたんだから、納得のいくトコロではあるんですが...。

でもフツー1人のアーティストでアルバム10枚も出していると、それなりに作風の変遷が当たり前のよーにあるんだけれども、それが不思議なほどにない。どのアルバムを取っても

「アラン・パーソンズ・プロジェクトでしかありえないサウンド」。

それはある意味

「ワン・パターン」。

あるいはレコード会社からあまり圧力をかけられない恵まれた立場にあったのカモ??とか勘ぐってしまいますよネ。(それでも「ドント・アンサー・ミー」みたく、シングル・ヒットへの強い要求はあったといいますが...)

20081220_5最後に、今回の紙ジャケの日本語ライナーでもたびたび取り上げられている「FREUDIANA」(フロイト狂)に関してご紹介しておきます。もともとはアラン・パーソンズ・プロジェクトの「ガウディ」に続く11作目として制作されたこのアルバム、レコーディング中にミュージカル化のハナシが持ち上がり、結局エリック・ウルフソンがこの作品とともにミュージカルの世界に転身するため、プロジェクト解散のキッカケとなった作品です。枚数的にもあまりプレスされていないのか、1990年のリリース当時から

「めったに売っているトコロを見たコトがない」(笑)

なんか「幻の1枚」みたいなCDです。

アルバムとしてはアーティスト名が無記名となっていて(一応はエリック・ウルフソン名義らしーですが...)、「FREUDIANA」のタイトル表記のみ。レコードだと2枚組み、CDでも1枚ものながら75分の長尺収録で、クレジットにはエンジニアにアラン・パーソンズ、オーケストラ・アレンジにアンドリュー・パウエルと、いわゆる

「いつものメンツ」

が並んでいます。ただ内容的には従来のアラン・パーソンズ・プロジェクトのよーなキャッチーで一瞬にして耳を捉えるよーな部分は確実に後退していて、逆にアルバム全体のストーリー性で聴かせるよーなミュージカル色が強いです。

「アラン・パーソンズ・プロジェクト名義でのリリースには問題アリ!!」

は、十分にうなずける内容ですネ。

...ってなワケで今回のアラン・パーソンズ・プロジェクトも紙ジャケCD。また1つ有名ドコのアーティストの全作品紙ジャケ化が実現して、とってもウレシイともべなのデス。

再結成しないかなぁ~...。

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2008年11月 9日 (日)

クリアライトの紙ジャケCD!!

20081109_1 写真わ先日発売になった、クリアライトの紙ジャケCDです。今回リリースされたのわ、1st「クリアライト・シンフォニー」から4th「ヴィジョンズ」までと、「デライアド・カメレオン・ファミリー」の変名でリリースされた1枚の、計5枚です。ともべ家にも先日無事、「新宿レコード」さんから届きました。

今回ファンにとって特にウレシイのわ、やっぱ3rd「ザ・テールズ・オブ・ザ・マッド・モンキー」と、4th「ヴィジョンズ」の初紙ジャケ化でしょー!!(写真③)これらわ以前はシェリル・ヴォルドーご自身のレーベルから、なかば自主制作的にCD化されていたので、これらが美麗な紙ジャケでオフィシャル・リリースされたのわ、意義あるコトだと思いまふ。ちなみのこの3rd、

「特殊見開きジャケットを忠実に再現!!」

ってオビのキャッチ・コピーにあるんだけれども、

どー見てもフツーの見開きジャケなんですが...

ま、いーか...

20081109_21stの「クリアライト・シンフォニー」と2ndの「フォエヴァー・ブロウイング・バブルス」の2枚は以前にアルカンジェロさんから紙ジャケ化されていて、今回「再紙ジャケ化」なのですが、旧盤と新盤を聴き比べてみたところ、今回は2008年の最新リマスター音源を使用しているので、やっぱ音が格段に良くなっていると感じます。ドラムの音のヌケとか、断然違うカンジ...。

だた、ジャケット造りは前回のアルカンジェロ盤が光沢も美しいコーティング・ジャケットを再現していたのに対して、今回のわフツーの紙ジャケットになっちゃっています。ジャケの造りでは、

旧盤に一票っ!!

みたいなトコロわありますが...ただCDの盤面は写真④にあるよーに、今回美しいピクチャー・ディスク仕様になっています。こっちの点でわ

新盤に一票っ!!(笑)

ちなみに写真①の復刻オビは、アルカンジェロ盤を購入した際にディスク・ユニオンさんが特典で付けてくれたモノを、今回の盤に付け替えたものです。

オビわ大事だから、中古には出さないノダ...(笑)。

20081109_3...で、問題のアルバム内容なのですが、基本クリアライトは

「ゴング周辺のカンタベリーの一派」

として聴くのが、一番間違いがないよーに思います。1stにはギターのスティーヴ・ヒレッジやキーボードのティム・ブレイクなど、ゴング周辺の人脈が参加しているし...。ただゴングよりはピアノがクラシカルだったりメロトロンがフューチャーされていたりして、

「妙にシンフォニックで品が良い」

カンジわしますね。あとわ、

「ジャズ・ロックとミニマル・ミュージックとの融合」

みたいな意味合いでは、スティーヴ・ヒレッジのソロの諸作品ともびみょーに接点があるよーに思います。いずれにしても、「カンタベリー系のそのテの作品」がお好きな方には、ゼッタイおすすめできるバンドです。(特に1stと2nd。)

さらに、1st「クリアライト・シンフォニー」

「どっちがパート1で、どっちがパート2じゃいっ??」(笑)

の永遠の問題。基本、リズム・セクションが入っているほーがパート1で、ドラム・レスがパート2です。このパート2、ゴング周辺のメンバーが参加しているために、プロモーションの意味で旧アナログ・レコードには

A面にパート2、B面にパート1

が収録されていました。これが前回のアルカンジェロ盤では修正されて出てくるかと思いきや...届いたマスターが従来通りだったからなのか、急遽ライナーを差し替えて、

「曲順は従来通りです」

みたいな修正版ライナーと、誤りのライナーの2枚が入っていたりした(笑)。これが今回シェリル・ヴォルドーご自身の意向を反映して、

パート1、パート2があるべき順番に戻されています。

20081109_4もう1つ今回目玉なのわ、「デライアド・カメレオン・ファミリー」の変名でリリースされた1枚。(写真②)1stのメンバーで、1975年に4日間におよぶドラッグ・セッションの内容を編集したモノなんだけど、ともべも今回が聴くのは初めてだった。聴いた感想としてわ、

「あんまマトモに音楽に向き合う類の音ぢゃーないなー...」

みたいなカンジ。シタールがジャランジャランいって、やったらドラッグっぽいのはまーある種お決まりとして、とにかくやったらジャンキーで、ドラッグをやってハチャメチャにセッションしたのを編集したアルバムだから、内容わもー

「破綻寸前」(笑)

です。

あとは、3rdの「ザ・テールズ・オブ・ザ・マッド・モンキー」あたりが、クリアライトの1つの転機となっているんじゃないでしょーか??もともとが元キング・クリムゾンジョン・ウェットンをリード・ヴォーカルに招く予定で、「ロック・オペラ」として企画されたこのアルバム、今までの

「ジャズ・ロックのクリアライト」

から

「クラシカル・ロックのクリアライト」

へのイメージの転換が見て取れます。この傾向は4th「ヴィジョンズ」でさらに明確化し、音楽がよりクラシカルな方向へ接近します。さらに言えば、2003年リリースのクリアライト名義「インフィニット・シンフォニー」あたりでは、場面によっては

「エニドばりのシンフォニック・ロック!!」(笑)

になっちゃっているのだから、あるいはヴォルドー自身が本当に演りたい音楽は、こちらなのカモしれませんネ。

...ってなワケで、ともべも大好きなクリアライト、この後の1stの続編である「クリアライト・シンフォニー Ⅱ」を発表するなど、シェリル・ヴォルドー御大も精力的に現在まで活動を続けているのデス。

プログ・チッタで日本に呼べませんかネ??

(...って、毎回こればっか...(笑))

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2008年10月26日 (日)

ムーディー・ブルースの紙ジャケSHM-CD発売!!

20081026_1 写真わ先日無事の発売になった、ムーディー・ブルースの紙ジャケSHM-CD。今回リリースされたのは、1stの「デイズ・オヴ・フューチャー・パスト」から7thの「セヴンス・ソジャーン」までの合計7枚。(写真①~③)同時にリリースが予定されていた「オクターブ」「魂の叫び」「プレゼント」の3枚も、一時は発売未定延期の扱いだったのが、無事11月のリリースで確定したよーで、良かった良かった...。

(本音を言えば、今回の紙ジャケわ初リマスター&紙ジャケとなる

後期の3枚が一番欲しかったっ!!

とゆーのわ、ムーディーズ・ファンなら皆そーだろーと思います。なんでも11月で発売確定できたのわ、それ以前に海外でのリマスターが完了して、輸入盤として発売されるかららしーです。)

...で、今回リリースのこの7枚、

「いったい何回買い替えすりゃーいいんじゃいっ!!」(怒)

ってなカンジで、怒っているマニアの方も多いことでしょう。(笑)ざっと思い返しただけでも...

1.初CD化で国内盤発売

2.リマスター盤で輸入盤が発売

3.「2.」のマスターを使用して、国内盤の紙ジャケが発売

4.SACDハイブリッド&リマスター盤で、輸入盤が発売

5.「4.」のCDマスターを使用して、今回の紙ジャケがSHM-CDで発売

...ってなワケで、なーんと

5世代目っ!!(笑)

なのデス。だから今回は購入を控えているコレクターの方もいらっしゃるカモ知んないですネ。(実わともべ自身もだいぶん迷った...)...で、購入してみた結論からゆーと、

今回こそわ、決定盤的に「買いっ」!!

だと思いまふ。これからその理由を述べていきますネ。

20081026_2まずは全体的な造りなんだけれども、昔はユニバーサルさんっていうと、紙ジャケ1枚の値段が¥2,000前後で、

「非常に良心的」

ってなコトで、紙ジャケマニアの評判はひじょーに良ろしかったのデス。それがこのところ、ユニバーサルさんも他社並みに1枚¥2,800ぐらいに価格を引き上げて、一部には不評を買っていたもの事実です。でも、ともべ個人的にわ、昔の安かった頃のユニバーサルさんの紙ジャケは

安かろー、悪かろー(笑)

ってな印象が強くて、ジャケットの紙質もほんとペラペラだったし、正直あんま好きじゃなかった。それが現在の価格設定になって、今回のムーディー・ブルースも

グッと出来が良くなっているっ!!

印象を受けます。宣伝では「童夢」と「セブンス・ソジャーン」の2枚だけ新規格の紙ジャケ、ってな振れ込みだったんだけれども、どーやら他の盤もジャケットの紙質やインクの質は断然良いものを使っていると感じます。だから全作、ジャケットの造りは旧バージョンより断然イイです!!

(ただ「童夢」だけわ、旧バージョンのジャケがすっごい出来が良かったとわ思いますが...)

20081026_3さらにCDの特典品として、

・輸入盤に付属していたブックレット(貴重なフォトが満載っ!!)

・上記ブックレットに記されている、マーク・パウエル氏による長大な解説文の完全な日本語対訳(すっごいベンキョーになります)

・オリジナル・レコードのレーベル面の復刻コピー(ちゃーんと、別刻印のシリアル・ナンバーまで入っているっ!!)

までが付いてくるのだから(写真④)、この豪華な内容で¥2,800は決して

「高くないっ!!」

と思いまふ。

さらに、マニアとって気になるのわ、ボーナス・トラックの入り具合ですネ。輸入盤のSACDハイブリッド盤だと、「デイズ・オヴ・フューチャー・パスト」「失われたコードを求めて」「子供たちの子供たちの子供たちへ」の3枚が2枚組みで、残り4枚が一枚モノでした。

で、今回の紙ジャケは、1枚モノのやつのボーナス・トラックは全部収録されています。で、問題の2枚モノなんだけど、一部が割愛されていて(主にBBCのライブ音源)、でもそれは別途リリースされたムーディーズの「ライヴ・アット・BBC 1967-1970」の2枚組みCDの中にちゃーんと収録されています。だから

今回の紙ジャケとBBCライヴを持っていれば

ほぼSACD盤と同じ収録内容になります。(ただ一部、「失われた~」に収録されている別バージョンのわずか数曲は、救えてないんだけれどもネ...)

20081026_4...で、さらに気になるトコロでは、「ジャスティン・ヘイワード監修」を銘打った最新リマスター音源を、これも今ハヤリのSHM-CDで聴くとどーなるか??ってなトコロ。結論から言うと、ともべ的にわちょっと

「?????...」(笑)

なのデス。今回のムーディーズの最新リマスター音源は、アナログ的な音の柔らかさや、情報量の多さが身上でした。これがSHM-CDに乗っかったことで、

いくぶん硬メの音に戻っちゃった???(笑)

みたいな印象を持っています。これわ前々から思っていたのだけれど、SHM-CDって確かに音が良いのだけれど、音の透明感や輪郭のクリアさが身上な「音の良さ」なので、

好き嫌いは出るカモ知んないな~...

なーんて感じていました。非常に「デジタル的な」音の良さなので、「アナログ的な」聴感をウリにしたマスタリングにはどーも相性が悪いんじゃないカナ??って...。今回のムーディーズも、

同じモノを右へ引っ張って、さらに左へ引っ張ったら、元に戻っちゃった(笑)

みたいなカンジわしますネ。確かに音は良いのですが(あくまでコレわ前提ネ...)、SACDハイブリッド盤のほーが音がこもっている分だけ、よりレコードに近くて耳触りが良いです。

...で、ちょっとハナシがそれるケド、先日EL&PのSHM-CD盤が発売になって、コレが従来のK2HDマスタリングぢゃーなかった。

「なんで~??盤をSHM-CDにして、マスタリングをK2HDにすれば、最強盤ができるのにぃ~...??」

とか疑問に思ってたんだけれども、そもそもがアナログ的な聴感をウリモノにしているK2HDマスタリング、案外SHM-CDとわ相性が悪かったのカモ知んないですネ。(あくまで想像ですが...)

...てなワケで今回のムーディーズの紙ジャケSHM-CD、マニアならゼッタイに買いっ!!です。あとわ、残り3枚の11月の無事なリリースを祈るばかり...。

(ところで「コート・ライヴ+5」わ、紙ジャケ化されんのかね???(笑))

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